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チャイルドセラピスト講座フォローアップ勉強会
~胎内退行で深まる癒し~

6月21日、「チャイルドセラピスト講座」のフォローアップ勉強会を開催しました。

今回は過去に講座を修了したメンバー10名が集まり(他、動画受講3名)
久しぶりに顔を合わせた方や毎月継続的に参加している方などと共に学びの時間を共有しました。

今回のテーマは「胎内退行」。

 

このテーマは、チャイルドセラピーの中でも非常に深く、核心に触れるワークです。
私たちは誰もが“子宮”からこの世界に出てきました。
そのプロセスにある記憶や感情は、現在の生き方や感じ方、人間関係、人生の選択に大きく影響しています。

 

フォローアップ講座では、参加者一人ひとりが
1.「講座を受けて良くなったこと」

2.「まだ課題だと感じること」
3.
「1年後どうなりたいか」を1分半ずつ発表し合い

それぞれの言葉には、涙あり、気づきあり、笑いもあり・・・。
一人の変化や気づきが、全体にとっての学びにもなりました。
自分の成長を振り返ること、今の課題を正直に見ること、未来の自分を具体的に描くこと。
この3ステップのワークが、意識の変容を促す大切なプロセスです。

 

そしていよいよ胎内退行の誘導瞑想へ。

目を閉じ、呼吸を整え、意識を母の子宮へと戻していきます。

お腹の中の居心地はどうだったのか?
お母さんはどんな気持ちだったのか?

生まれるときに何を感じていたのか?

このワークでは、言葉にはならなかった感覚や感情がふっと浮かび上がってきます。

 

「怖い」「出たくない」「一人ぼっち」「出てみたら寒かった」
「なんで助けてくれないの」──それぞれの心の奥底にあった想いが語られました。

中には「お母さんが自分に関心を向けてくれていなかったことが悲しかった」という方もいれば、
「いつも一緒だった双子の妹が先に亡くなった喪失の怒りにようやく気づいた」という方もいました。

 

このワークの特徴は、ただ過去の記憶をたどるのではなく、
大人の自分がイメージでその場面に立ち会い、当時の自分に声をかけたり、癒しを届けたりすることです。

まるで“自分が自分のセラピストになる”ような感覚。
これは、チャイルドセラピーならではの深いアプローチです。

そして、参加者それぞれの体験がまるで違うのに、
自分のことのように「自分の感情を感じることを受け入れる」という体験をします。

ありのままの感情に触れ、否定せず受け入れる。それだけで、人は深く癒されていきます。

 

また、私(西谷:講師)から、「子宮に戻りたくなる感覚こそ、偽物の安心感にすがる心の表れ」であることや、
「本当の安心感とは、自分の中に自立した感覚があること」だと改めてお伝えしました。

子宮の中に、「いていいんだよ」「出なくてもいいよ」「迷ってもいいよ」
そんな言葉で安心し、癒されていく方もいらっしゃいました。

 

胎内退行の誘導瞑想は短時間のものではありますが、その効果は非常に大きく、
終わった後には「すっきりした」「深い癒しが起きた」「新しい自分のテーマに気づいた」といった声が多く寄せられました。

 

この勉強会を通して、自分自身と向き合い、そして一歩ずつ前に進む勇気を取り戻した受講生さんたち。

誰かの変容が、誰かの希望になる。

そんな素敵な循環が生まれた、深いひととき。

ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。

 

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