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なぜ子どもは反抗するのか?魔の2歳児の「イヤイヤ」には、ちゃんと理由があった

「魔の2歳児 取扱い説明書」シリーズ 第1回

これは、私が2012年に札幌で開催したセミナー「魔の2歳児 取扱い説明書」セミナーでお伝えした内容です。12年以上が経ちましたが、今も変わらず大切にしていることなので、あらためて言葉にしてみました。 


「またイヤイヤが始まった…」

「何でこんなに反抗するの?」

毎日子育てをしていると、そう思う瞬間が何度もありますよね。

でも、少し立ち止まって考えてみてください。

そもそも、人はなぜ反抗するのでしょう?

子どもに限らず、私たち大人だって、ふとした瞬間に「反抗したい」「イヤだ」という気持ちが湧き上がることがあります。その気持ちを深く掘り下げていくと、魔の2歳児とどう向き合えばいいかが、自然と見えてきます。

 


反抗する理由は、大きく4つある

1)否定されたと感じた時

「やめてね」「ちゃんとしてね」——これを言われた時、子どもはどう感じると思いますか?

ちゃんとやっているのに怒られた、全力でやったのに認めてもらえなかった、と感じてしまうのです。

親はただ行動を止めたかっただけ。でも子どもには、自分自身を否定されたように届きます。そのギャップが、わざと嫌なことをする・しつこく繰り返すという反抗につながっていくのです。

2)拒絶された・嫌われたと感じた時

「あとでね」という一言。夕飯の支度で忙しい時に言った、ただそれだけのことです。でも子どもにとっては、「ママに嫌われた」「私のことはどうでもいいんだ」と受け取ってしまうことがあります。

大人にとっては些細なひと言。でも子どもの心には、深く刺さることがある。

3)理由が分からないまま「ダメ」と言われた時

「なぜダメなのか」が分からないまま押しつけられると、人は反抗したくなります。これは大人も同じですよね。職場で理由も説明されずに「とにかくやれ」と言われたら、やるけれど後から意地悪な気持ちが出てきませんか?

子どもだって同じです。ガラスのコップをいじりたい、それがなぜダメなのか分からない。怪我をするかもしれないということが、まだ体験としてわからないのです。

4)ずっと我慢してきた感情が、あふれ出す

コップに少しずつ水がたまるように、子どもの心にも感情が積み重なっていきます。ある日、小さなきっかけでそのコップがあふれる。それがいわゆる「爆発」です。

「今まであんなに良い子だったのに、突然変わってしまった」というのは、このコップがいっぱいになったサインです。

 


親の目線と、子どもの目線は「別の世界」を見ている

もう一つ、大切なことがあります。

夕飯の支度をしているお母さんの頭の中——献立、洗濯、明日の準備、仕事のこと。やることが山積みです。

一方、子どもの頭の中——遊びたい、見てほしい、かまってほしい。それだけです。

同じ空間にいながら、まったく違う世界を生きている。このギャップを理解するだけで、子どもへの見方が少し変わってきます。

「どうしてこんな時に!」と思う前に、「この子は今、違う世界を見ているんだな」と。

 


反抗は「勘違い」から始まっている

ここが一番大切なポイントです。

子どもが反抗するのは、多くの場合「勘違い」がきっかけです。

否定していないのに、否定されたと思う。嫌いじゃないのに、嫌われたと思う。この勘違いを子どもの心が積み重ねていくと、だんだんと問題行動が大きくなっていきます。

だからこそ、怒ってしまった後には、一言添えてほしいのです。

「やめてと言ったのは、あなたが嫌いだからじゃないよ。あなたのことが大好きだから、危ないから言ったんだよ」

泣いている最中には届きません。泣きやんで、落ち着いてから、静かに伝えてください。

この言葉が届いた時、子どもは「あ、嫌われていなかったんだ」と勘違いの積み重ねを、少しずつ溶かしていきます。

 


最後に

怒ってしまうことは、あっていいんです。完璧なお母さんなんていません。

大事なのは、怒りっぱなしにしないこと。フォローの言葉を添えること。

それだけで、子どもとの関係は確実に変わっていきます。

次回は、「大人の中にいる魔の2歳児——インナーチャイルドとは何か?」についてお伝えします。実は、子育てが辛くなる一番の理由はここにあります。

 


西谷真美(CosmicMother Co.,Ltd.)
心理セラピスト・チャイルドセラピスト講座 主宰

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