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あるストーリー・・・

朝ベッドから降りた途端につまづきコケた。
昨夜飲み過ぎて頭がガンガンする。
部長の誘いなんて断ればよかった。
今さら後悔しても頭痛が治るわけでもない。

朝からついてない。

俺の人生はいつもこんな感じだ。

 

財布を落とす、自転車がぶつかってくる
通りすがりの子にジュースをかけられる
ついてない。

 

そういえば、女性にも全く縁がなかったな。

 

生まれた時もそうだ。
超難産の上、母親は出血多量。

俺は仮死状態で生まれ
産声を上げなかったので逆さにされ、お尻を叩かれたらしい。
だからか
いつも誰かにお尻を叩かれるのは。
笑いごとじゃないかもしれないな。

 

仕事でミスしてないのになぜか俺のせいにされる。
関係ないのに巻き込まれる。
よく、濡れ衣を着せられる。

小学生の時もクラスでトラブルがあると先生はよく俺を疑った。
何もしてないのに。
結局犯人がわかっても、俺はあやまってもらったことはない。

そういうキャラなんだと、ずっとあきらめてきた。

 

なんか、ついてない人生。
なんか、常に心がもやもや。
そういうものだと割り切ってきたけど
もしかして変えられるかも、とある日ふと思った。

 

ここまで、ついてないことが起こるのは
俺が引き寄せてるのかもしれない。

 

そんなことが書かれている、あるブログを見つけた。

 

ウシトラだか、ウマシカだか知らないが初めて聞く言葉
バーストラウマ、というのがあるらしい。

 

俺の場合は、出産時、難産で母親が出血多量だったことで
かなり「俺のせいだ」と強く思い込んだらしい。

母親を苦しめたのは俺だから、「俺のせいだ」と。
本当はそうじゃないのに。
勘違いなのに。

 

「自分のせいだ」と思い込んだ人は
よく疑われたり、濡れ衣を着せられたり
人から責められたり、誘いを断れなかったりするそうだ。

 

ついてない人生なのは、この思い込みのせいなのかもしれない。

 

この否定的な思い込みは、書き換えることができて
「自分のせいだ」が「自分のせいじゃない」に書き換わると
人生がガラっと変わるんだそうだ。

 

そんな簡単に変わるのかね~?
超半信半疑だけど、やってみることにした。

 

まず、仕事でミスした時に出てくる感情をしっかり感じてみる。
これがめっちゃイヤなんだな~、気持ち悪くって。

 

ここまで感じたことないので
いつも酒を飲んでごまかしてきたから
また酒飲んでごまかしたくなったけど
そろそろいい歳だし、本気で人生変えたいから絶対やると決めた!

 

すると・・・・
世界の真ん中で叫びたくなった。

 

「俺はダメだ~!!!」と。

「俺は存在する価値なんてな~い!!」とも叫んだ。

 

だって、ホントにそう思ってるから。
すっごい、本気で真剣にそう思ってる、俺。

 

ずっとこれにフタをしてきたんだな。
この思い込みが、今までついてないことを引き寄せてきたんだ!!

 

そっか、そういうことか、やっとわかったぞ。

 

声がかれるほど、腹の底から何度も叫んだ。
部屋の中でふとんをかぶり、枕に向かって。

 

1日目は、疲れて寝てしまったらしい。
でも、なぜか朝はすっきりしていた。
目がパッチリ開いて、世界ってこんなに明るかったっけ?って感じ。

 

普通に仕事に行き、その日はイヤなこともなく、
職場の人が皆やさしく感じた。
初めてだ、こんなに居心地がいいのは。

 

そんな好調な日が数日続き、仕事でまた大きなミスをしてしまった。

う~~~イヤだけど、向き合うチャンス!

出てきた感情をそのまま感じてみる。

 

「俺はダメだ、俺はダメだ、俺はダメだ」

「俺のせいだ、俺のせいだ、俺のせいだ」

「俺のせいじゃない、俺はわるくない」「あれ?」

「俺は精一杯やってきた、ホントに精一杯やってきた」「そうだそうだ!」

 

以前よりずっと
「ダメだ」と感じてない自分がいるのがはっきりわかった。

 

本当に俺はダメじゃないし、俺のせいでもない!
これが真実だ!!

 

ひとつ向き合い、またひとつ向き合う。
それが俺の日課となった。

どんどん体が軽くなっている。
どんどん周りの環境も明るくなっている。

 

「俺のせいだ」「俺はダメだ」とは
もう、そんなに思わなくなっている。

 

ついてない人生から卒業できたんだな。
ホントにできたんだ。

 

もちろん、これからもいろんなことはあると思う。

でも、そのたび俺は自分と向き合うことができると思う。

 

この俺のストーリーが、どこかの誰かの目にとまり
以前の俺がやってみようと思ったように
行動して人生いい方向に変わる人が増えたら嬉しいな、と思う。

 

今、俺は妻と子供に恵まれ、幸せな家庭を築いている。

 

こんな日が来るなんて夢にも思わなかったけど
数年前の俺にもっと早く教えてあげたいと思う。

 

本当に、そう思う。

 

 

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