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自分の時間
ある日の12時を少し過ぎた昼食後
自宅のソファに寝ころび、
ベランダの窓から、流れる雲を見ていました。
朝5時に起き、子供を8時に見送り
家で仕事をしています。
家族が学校に行ってるこの時間
私は家にひとり。
最高に、集中できる時間です。
空を眺めながら、ずっと願っていたことが
すでに叶っていることに気づきました。
こんな暮らしを、願っていました。
私ひとりの時間と家族と過ごす時間があり
仕事も充実しているという暮らしを。
人に会うのも好きだけれど
パソコンで文章を書いたり調べたりするのも好き。
遠くに行って美しい景色を見るのも好きだけれど
家にいて、本を読んだり部屋を整えるのも好き。
「ねばならない」から抜けると人生が充実してきます。
また
「ねばならない」ことから避けられない時は
それが今後どのように役立つか
メリットを見つけるとやる気に変えることができます。
みな平等に与えられている1日24時間
どう使うかは、自分次第です。
猫とたわむれ、
いとおしさを感じる時間にしてもいいし
自分はダメだとしばし落ち込む時間にしてもいい。
できたことを数える時間にしてもいいし
できなかったことで悔しい気持ちに寄り添ってもいい。
どのように使ってもいい。
常に自分の時間をどう使うかを選択しています。
選択の連続です。
その積み重ねで、ある日願いが叶ったり
なかなか抜けれなかったりするのだと思います。
子供たちが小さい頃、
子育てしながら仕事をしたかったのですが
雇ってくれるところは全くありませんでした。
悔しさと屈辱から
じゃあ、自分で起業してみせる!と
強く決意したのを今でも覚えています。
子供と一緒に遊ぶ時間
私の勉強する時間
子育てしながらの時間のやりくりは
とてもとても大変でした。
寝かしつけながら寝落ちしてしまうこともたびたび。
朝、勉強しようと思うとモソモソ起きてくる。
夜、寝たと思って本を開くと泣きだす。
いいかげんにしろー!
私の時間を奪うなー!
何度心の中で叫んだことでしょう。
(実際叫んだことも多々あり)
何度か繰り返して気づいたことがありました。
私が勉強することや
自分の時間を使うことに罪悪感を感じている時に
子供は朝起きてきたり
ぐずぐず夜泣きしたりするのだということを。
そして何より幼い頃、私は母の時間を同じように
たくさん奪ってきたのだということを。
「あのね、ママはあなたが寝たあと
いっぱい本を読んだり勉強したいの。
勉強するとね、能力がついて
できることがたくさん増えるの。
誰かに教えてあげたり喜ばれて
とっても嬉しい気持ちになるんだよ。」
心からそう言えるようになり
子供たちは私の時間の邪魔をしなくなりました。
いいんだ、私に時間を与えても。
家族や子供たちを優先し
彼らに私の時間を捧げていたけれど
私の時間は私しか、与えることはできないんだ。
まだ時に罪悪感を感じる日もありましたが
私が私に時間を与えることで今の私が存在し
“わたし”という資産が形成されました。
“わたし”という資産は、健康で元気で
自分と向き合い人生を素敵に輝かせることを
教えることができます。
資産は、コツコツと積み上げていかないと
運用することはできません。
運用すると、
さらに多くの資産を増やしていくことができます。
お金を失っても
彼氏彼女を失っても
物を失っても残るかけがえのない資産は、
“わたし”です。
お子さんが小さい方は、
どんなに小さくても
ちゃんと言葉で説明するといいですよ。
「ママは、これから1時間本を読みたいの。
ママの大切な時間なの。
あなたはここで、ひとりで遊んでいてね。」
ギャーギャーヤダヤダ言ったらそのまま泣かせて
泣き止んでから
気持ちと理由を話してください。
そうすると、
ママにも自分の時間が必要なんだと理解でき
納得した我慢の芽を、育てることができます。
お互いの時間を、尊重できるようになります。
自分の時間を大切に・・・
かけがえのない、“あなた”という資産を形成し
自分の人生を充実させる許可を、自分に与えましょう。