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イヤイヤ反抗期の取り扱い

イヤイヤ反抗期がずっと潜伏し
 その爆弾を抱えたまま、大人になります。
ささいなことで、身近な家族、特に大好きな人
 一番わかってほしい人、甘えたい人に
ある日ささいな言葉、出来事などがきっかけで
 ボン! と爆発し
 ぶつけてぶつけて止まらなくなります。
ぶつけてる言葉を拾い集めていくと、
 あらあら
こんなこと普段思ってたの?
 こんなこと怖がってたの? と
表面的にはわからなかった
 彼・彼女の中で積み重ねてきた不安や恐れ、不満などが見えてきます。
本当に、止まりません。
あの時こうだったのはこうだったからでしょ!
 こうなんでしょ!
 あ~なんでしょ!
どうせ、俺を私を、こうするんでしょ!
 こう思ってるんでしょ!
全部、彼・彼女が自分で作ったストーリー
 妄想ストーリーです。
普段から自分のネガティブ思考の処理のしかたを知らないので
 心に感情と、さらにネガティブな思考がいくつも
 何層も積み重なってしまったんですね。
さぞかし、その荷物は重かったことでしょう。
こんな時、話を聞いてあげても終わりはありません。
だって、全部自分の思い込みからきた、作り話だから。
自分で作った作り話を、本物だと信じ込んでいるから。
エンドレス・ループです。
ぐるぐるマンボーです。
人にぶつけることで、相手を反応させてエネルギーを吸い取り
「自分はダメだ、価値がないんだ、嫌われるのが怖い」の
 イヤな気持ちをなんとか感じなくてすむよう必死だから。
「違うよ、そうじゃないよ」と言っても
「いや、そうに違いない!」と完全に決めつけて
 そう思いたがり、その世界に住んでいたいんです。
必ず質問してきます。
それも質問の嵐です。
「こうなんでしょ?」
 「あ~なんでしょ?」
 「これはどうなの?」
 「答えてよ!」
 「逃げてるの?」
イエスと答えても、ノーと答えても
 彼らは自分の中ではゆるぎない自分の答えを持っているので
 実は「答え」がほしいのではなく
ただ相手を反応させて時間とエネルギーを奪いたい
 かまってほしい
 注目してほしい
自分のつくったゲームに
 ひとりじゃ苦しくて越えられない
 抜けられないので
誰かを一緒に巻き込んで、
 ぶつけることで快感と興奮を感じたい・・・
もっと泥沼に落ちていきたい・・・
お前はSか?
 いいえ、私は実はMです、みたいな。
これが、家族間の、ぶつけあい、なんです。
私が何度も行ってきた
 「魔の2歳児取扱い説明書セミナー」や
 「イヤイヤ反抗期取扱いセミナー」は
これらを伝えていました。
幸せな家庭をつくるためには欠かせない知識と対処法です。
全部、子供の頃の勘違い、
 嫌われた、自分はもうダメなんだ、と
 思い込んできています。
そんなふうに過去、誰かに、特にお母さんに
 傷つけられた、否定された、わかってくれなかった、という復讐を
大人になって、一番わかってくれるそうな人、大好きな人に、
最初は「大好き、大好き~」と崇拝、崇め奉るけれど
ちょっと大切にされないように
 ほっとかれたように
 否定されたように感じると
手のひらをかえしたかのように
 今度は復讐にあけくれるのです。
それも、復讐の機会を虎視眈々と狙い
 相手の痛いところをちゃんと知っているので
 そこをついて攻撃してきます。
先日、ある勉強会に行った時
 一緒に連れてきていた2歳のお子さんが
最初はオヤツを食べておとなしかったのですが
 勉強が始まった途端、イヤイヤが始まりました。
いつもこうなって勉強ができないそうです。
子供だから、飽きてしょうがない、と思うかもしれませんが
 そんなイヤイヤではありませんでした。
無理難題を言って、あきらかにお母さんを困らせようとしています。
物を投げたり、叩いたりもしはじめました。
参加者みんな、どう対処していいかわかりません。
どんどん注目はその子にいきます。
こんな時、大人は子供のご機嫌をとろうとしますが
 毅然としていた方がいいのです。
抱っこして~と、抱っこしてもイヤイヤ
 こうして~と、してあげてもイヤイヤ。
じゃあいったいどうしたいの(怒)!
 ってなりますよね?
彼氏彼女バージョンとおんなじです。
会いたいの~
 彼氏が忙しい中会いにきてくれたのに
もっとこうしてほしいほしい~
 あの時なんでこうしてくれなかったの~
 もう別れる~、ってね。
この2歳の子のお母さんと参加者に簡単に説明をし
 そのままほっといて泣かせることにしました。
ぎゃーぎゃーの中、お勉強を続けました。
ママたちはお勉強したいの、
 何時に終わるからそれまで待っててね、と説明をしました。
ママを叩いたり、物を投げたら叱りました。
40分は、ぎゃーぎゃーあの手この手で泣いてましたね。
お母さんもえらいです。
 ここまで泣かせてあげられて。
そして少人数だったので、みんなでほっとくことができました。
注目をあげなかったんです。
なんでなんだー
 なんでこの手は使えないんだー
 思うようにならないよー
 僕を見てー
 中心でいたいよー
 苦しいよー、と
激しい怒り泣きから、悲しい泣き方に変わり
そして、カクンと眠りました。
ふう~、よかった♪ 完了! いっちょあがり!!
お勉強が終わり、目が覚めた2歳の子は
 シャワーを浴びたかのような、すっきりした顔でした。
ずっと、この感情をどう出していいか
 わからなかったんだよね?
お母さんも、子供が傷つくんじゃないかと
 しっかり叱ることが怖かったんだよね?
いっぱい泣けてすっきりしたね。
 楽になったね。
ママたちはお勉強ができたよ、ありがとうね。
イヤイヤは
 2歳児に対する接し方も
 大人に対する接し方も
 基本的にはおんなじです。
毅然とすること
 反応に反応しないこと
 言い返さないこと
相手のゲーム版にのらず、観察すること。
自分の中の「イヤイヤ反抗期・悪魔ちゃん」を
 まずは先になんとかしないと
 ついゲーム版に乗っってしまい
 一緒に戦ってしまいますが(あちゃー)。
なので
これからもせっせとその向き合い方を
 伝え続けてきます。





