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【メルマガより】

 

お母さんに
してほしかったこと
わかってほしかったこと
全部書き出してみてください。

お母さんについてのことを
前回のメルマガに書いたところ

結構反響があり、深い感想もいただき
メルマガ登録がぐぐっと増え(紹介してくださったのかな?)

 

それだけお母さんとのことで
悩んでいたり、困っていたり
いくつになってもまだ溶けない「心のしこり」があり

今までフタをしてきたことに気づいたんだな~と思いました。

 

わたしたちはお母さんに対しての潜在的「想い」を
たくさん抑圧してきました。

人生で出会う大切な人たち、親密になろうとしている人たちに
お母さんに対する「想い」や「感情」を「投影」し続けてきました。

 

相手の振舞いや言葉でスイッチが押されると
過去の潜在的感情に乗っ取られ
なぜこんな気持ちがするのか、わからなくて苦しかったことでしょう。

 

お母さんとの関係、そのプロセスをまとめてみました。

 

1.恋心のステージ
2.期待のステージ
3.あきらめのステージ
4.怒り恨みステージ
5.赦しのステージ
6.理解のステージ
7.愛のステージ

 

【1.恋心のステージ】

赤ちゃんの頃から、
ママ大好き♪とママに恋心を抱きます。

要求に答えてくれたり
欲しいものをくれたり
お母さんから来てくれたり
やさしい笑顔
かまってくれて見てくれて
一緒にいるとひとつになれる

これらを一度でも体験すると
ファンタジーを抱き
もっと欲しくなるし
またもらえると期待し続けます。

もらえると「好き」
もらえないと「悲しい」「淋しい」
そしてさらにもらえないと
小さな「恨み」が積み重なり
のちにスネとなります。

【2.期待のステージ】

どんなにひどいことをされても
ひどい姿を見ても

以前、もらえたこと

要求に答えてくれたり
欲しいものをくれたり
お母さんから来てくれたり
やさしい笑顔
かまってくれて見てくれて
一緒にいるとひとつになれる

を思い出し

いつかきっとまたあの日が来るはず
と期待し続けます。

ファンタジーを抱いたあの姿
理想の姿に戻る日を期待し
待ち続けています。

「好き」「嫌い」
「悲しい」「淋しい」
小さな「恨み」

そしてまた「期待」する
を繰り返している状態。

【3.あきらめのステージ】

もう待ちくたびれて
あきらめてしまいます。

あきらめたからといって
お母さんに対する気持ちが
なくなったわけではなく

期待し裏切られ
期待し裏切られ

を繰り返すことで

期待、欲しい
という気持ちを感じることに
フタをします。

そのフタの下の
「期待」「欲しい」気持ちが
のちにパートナーやその他の人間関係に
「投影」という形である日ある時
大きく表面化します。

【4.怒り恨みステージ】

フタの下の「期待」「欲しい」が
ずっと出せずにいてドロドロ状態。

なぜドロドロになるかというと
そんな気持ちはダメだ!
そんなこと思っちゃダメだ!と
何度も自分で否定しているからです。

なんでくれないんだ!
ずっと待ってたのに!
どうせ私がダメだからでしょ!
私なんて!
お前のせいだ!

これらの気持ちを
親密になった人間関係に投影し
ぶつけたり避けたり

実家に帰った時にスイッチが押され
母親に対して憎悪が湧き上がります。

ほとんどの人が、このステージで
止まったままでいます。

これが原因で
人間関係に色々トラブルが起きているのです。

【5.赦しのステージ】

ドロドロを直視し
こういう気持ちがあったんだと
自分で自分をわかってあげれば
ドロドロは溶けていき変容します。

赦しは、相手を赦す、というより
そういう気持ちを持った自分自身を
あるがまま受け入れ、認め、赦す
ということです。

この段階までいけば
人にぶつけることはなくなります。

【6.理解のステージ】

自分自身を受け入れ認め
赦すことができたなら
母親に対する理解が生まれてきます。

本質のお母さんと
痛みの着ぐるみのお母さんを
分けて見ることができ

あの時のお母さんは
私の欲しいものを持ってなかった

また
私の欲しいその時じゃなく
違う時に違った形でくれてた

また
違う人がくれてた

ということがわかってきます。

お母さんもひとりの人間で
たくさんの痛みを抱えながら
できる精一杯をしてきたんだ
ということが深く理解できます。

【7.愛のステージ】

深く理解できたなら
ただただ感謝の気持ちが
涙と共に溢れてきます。

もはや母親にファンタジーを抱いていた
自分が懐かしく思え
いかに「欲しい欲しい」の
「お子ちゃま」だったかに気づきます。

愛とは、「愛してる」が愛ではなく
淡々と過ごす日常が真の愛なんだ
ということがわかります。

いってらっしゃい
おかえり
毎日のご飯仕度
洗濯、掃除

日常が愛・・・

私は、愛だらけの中で育ったんだ、と
すぐそこにあったたくさんの愛に気づき
また涙がこみ上げてきます。

 

このステージまでいくと
パートナーとの関係が変わり
人間関係も変わり
自分を大切にできるようになり
仕事も家庭もうまくいくようになります。

投影はほとんど起こりません。

気持ちも穏やかです。

 

何か起きても、切り替えしが早く上手です。

 

人に惹かれ
中毒するのも
トラブルも

お母さんとの関係を見つめれば
抜けられます。

 

まずは自分の感情を見ていくと
お母さんにどんな気持ちや思い込みを
持ったかがわかります。

 

 

お母さんに対する期待、ファンタジー
それが裏切られると
恨み、怒りに変わります。

 

先生や目上の人との関係が
いつも悪くなるパターンを持ってる人は
お母さんを投影しています。

 

出会った時、先生に期待し
ファンタジーを抱き
自分の欲しいものを持っていて
いつかくれると思っています。

 

だんだん先生の欠点が見えてくると
自分でつくった勝手な期待を
裏切られたと想い

批判し
嫌いになったり
でもやっぱり好きだと思ったり
嫌いと思うことに罪悪感を感じたりと
気持ちは行ったり来たりします。

 

私もずいぶん先生に投影してきたし
投影もされてきました。

 

投影するのもつらいけど
投影されるのもつらいです。

 

今まで「先生~♪先生~♪」と来てた生徒が
手のひら返したように私を避け
影で悪口を言ったり
ピリピリ怒った文面のメールがきたり
炎の目で見ているのですから。

 

誤解され、避けられ、批判されても
相手のプロセスをそっと見守りながら
自分の仕事を続け
自分の人生を生きていきます。

 

人間関係は本当にあちこちに
お母さんとの関係が散りばめられています。

◆━お勧めコーナー━━━

「Mother」

以前私が書いた
お母さんへの詩です。

http://blue-winds.com/ma/1259

◆━相談コーナー━━━

小6の上の娘が私を避けるようになり
同じ家にいてちゃんと話ができなく
とてもつらいです。

学校から帰ってきたら
すぐ自分の部屋に行きます。
ご飯中も下を向いて無言のまま。

下の娘は
いつも無邪気におしゃべりしていて
それがせめてもの救いです。

上の子と今後どう接したらいいかを
教えてください。

【回答】

それは「スネ」ですね。

思春期特有の「スネ」。

わかってほしい時に
わかってくれなかった

見てほしい時に
見てくれなかった

欲しい時に
欲しい形でくれなかった

その恨みが溜まってパンパン状態。

なんとかそこから脱出したいけど
自分ではできない。

本人も苦しいです。

ちゃんと、色々もらえてるのにね。

 

お母さんとしては、
こんなにしてあげてるのにって
思いますよね?

ホント!その通りなんです。

子供は、欲しい時にもらえないと
マイナス(恨み)が加算され
欲しいと言ったあと
忘れた頃にもらえても
プラス(満足)は加算されません。

お互い、タイムラグがあるんです。
それで親子間って、よく食い違います。

下の子は下の子で
そんな険悪なムードをなんとかしようと
演技しているのかもしれませんね。

怖いかもしれませんが
面倒くさいかもしれませんが

上の子と二人になって
気持ちを聞いてみてください。

もちろん最初はしゃべらないと思います。
ムスっとふてくされていると思います。

なので最初はお母さんの正直な気持ちを
娘さんの足元に置いておく
そんな感じで始めましょう。

あなたが話してくれないと淋しい
もっと色々気持ちを聞きたい
前みたいに仲良く買い物に行きたい

と話すといいかな。

そして、日を置きます。

 

少し、態度に変化を感じると思います。

心を開こうとしている様子が感じられ
でもなんか恥ずかしい、くやしい
負けを認めるようで、みたいな態度。

素直になれなくて、まだスネてる、みたいな。

それもそのままにしておきながら
無視されても普通に話しかけてください。

これ食べる?
今日どうだった?
いってらっしゃい
おかえり
あんたの好きなもの買ってきたよ

などと。

 

そして
気持ちを話してくれる日が来たら
最後まで聞き、否定せず
「そうなんだね、そう思ってたんだね」と
ただ寄り添うだけにしておきましょう。

 

どんなドロドロした気持ちを言っても
「え?そんなこと思ってたの?」ではなく
「そうなんだ、そう思ってたんだ」
「つらかったね」
「わかってほしかったんだね」
「言えなかったんだね」
と寄り添ってください。

 

その先は、
ここまで来た時にまた質問してください。

では。

ありがとうございました。

編┃集┃後┃記┃
━┛━┛━┛━┛

人生のスタート

みな、お母さんのお腹の中にいました。

子宮から出て
自分の足で立ち、自分の足で歩き
今日ここまできました。

明日もこの足で歩いていきます。

自分の足で自分の人生を歩んでいるのに
なぜ「お母さん」という荷物を
背負っているのでしょう?

気になるのでしょう?
罪悪感でいっぱいなんでしょう?
怒りでいっぱいなんでしょうか?

今回のメルマガに書いた
1~4のステージを読み
何度も自分に問いかけてみてください。

美化せず
5以降のステージに行くには

1~4をしっかり見つめることが
とても大切です。

もしまだ
苦しい気持ちやトラブルがあるとしたら
なおのこと
1~4を見つめてみてください。

特にドロドロを自分の中で
認めることが一番大切です。

お母さんには、ぶつけないようにね。
(自分が罪悪感で苦しむので)

お盆や年末年始などで実家に帰省した時に
自分の反応するスイッチを感じてみてください。

いつもありがとうございます。

ではまた来週~♪

 

ちょっぴり辛口
メルマガ 幸せな「わたし体質」のつくり方♪

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