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思春期は「さなぎ」と「羽化」の時期
思春期は「さなぎ」と「羽化」の時期。
親の心配と罪悪感から
触れてはいけないのです。
・・・
親の言うことをずっと聞いてきた
努力家我慢強い子が思春期に入った時
あるきっかけで爆発します。 …
不登校、無視、ひきこもり、
ゲーム、ネット依存、
自傷行為、過食、精神疾患、暴力。
小学校4、5年くらいからサインは出ていたけれど
お母さんは忙しくて
また自分の感情が刺激され辛いので
つい見て見ぬふりをしてきました。
甘えさせたり、逆に厳しくしたり。
専門家に相談しアドバイス通りやってみても
全く良くはなりません。
家の中ではまるで腫れ物にさわるかのように
ビクビクしながら子供と接しています。
それはそれはストレスです。
どうしたら治るのだろう?(涙)と悩んでいます。
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お母さんが自分の「ドロドロ」を発見し
認め、「いい悪い」のレッテルを外せば
いい方向に向かいます。
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幼い頃から言えなかった気持ち
抑圧した感情
ネガティブな思い込みたちを
ドロドロの海からすくい上げ
洗い流して直視するとこう言うはず。
「ずっと待ってたの」
「わかってほしかったの」
「本当はバッテンじゃないってことを」
と小さくしゃべることでしょう。
そう
本当はその気持ち
バッテンじゃあないよ・・・
やりたくなかったんだよね
行きたくなかったんだよね
この人嫌いなんだよね
正直な気持ちを言うと「わがままだ」と言われ
ひとりで遊んでると「輪に入れ」と言われ
やめたいのに「頑張れ」と言われ
恥かしがってると「なに恥かしいの」と言われ
失敗したら「なにやってんのダメね」と言われ
わからないから聞くと「バカか」と言われ
全部
鵜呑みにしてしまったんだね・・・
大人たちは感情が刺激され
自分でそれを処理できないから
あなたにぶつけたんだよ
イヤな言い方したんだよ・・・
と、幼い頃の自分に教えてあげてください。
ドロドロが消え
バッテンが書き換わると
心にゆとりとスペースが生まれ
子供の問題を客観的に観察することが
できるようになります。
そのスペースの中で
子供は自分の問題、痛みを直視し
進化成長するというプロセスが始まるのです。
まずはお母さんのドロドロから
お掃除していきましょ!
これはパートナーシップでも全く同じ。
「美化」は気持ち悪いです。
ドロドロを素直に認めている人の方が
すがすがしいですね。
ドロドロを開けっぴろげすぎるのは
ちょっと違うけど(^-^;)
・・・
ここ最近、
思春期のお子さんの相談が多いので
書いてみました。
私たちも過去「思春期」でしたね。
今も思春期まっさかりなご主人や
奥さんもいるかと思いますが。
子育てで大事なのは
「自分で自分の正直な気持ちがわかる」
「『いい悪い』のレッテルを貼らない」
ことだと思います。
これらができているお子さんは
思春期に入っても
殻には閉じこもりますが(サナギなので)
自分で羽化し、やぶって出てきます。
そして社会に羽ばたきます。
お母さんは淋しさのあまり
その足に紐つけちゃあダメですよ(笑)
自分の心配、罪悪感から
思春期の子に、触れすぎてもいけません。
うちの小5の子が
クワガタの幼虫成虫合せて12匹飼育しています。
私はサナギになり、羽化が始まり
成虫になるまでの場面を全部見ました。
サナギの時期は
ちゃんと羽化するだろうかと心配のあまり
何度もいじりたくなります。
それをぐっとこらえるのは
かなりつらいです。
羽化が始まるとまた心配のあまり
つい手伝いたくなります。
脱いだ殻を取り除きたくなるんです。
羽化はものすごいパワーを使います。
ひとりで羽ばたいて生きていくために
パワーを最大限使い能力を発揮するために
ここは試練です。
無事羽化に成功すると
今度はエサを数週間も食べずじっとしています。
ここも心配になります。
生きてるのか死んでるのか
いじりたくなります。
ハラハラします。
思春期はクワガタと同じように
このようなプロセスを経るのです。
必要な環境を与え、見守り、
プロセスを信頼し、待つ。
触れ過ぎてはいけない。
見守る。
母ぢから父ぢからが鍛えられます。
母ぢから父ぢからとは?
子の成長を通し
親も成熟した大人へと羽化し
自分を表現する世界へと羽ばたくパワーを鍛えている
そんなプロセスなんだと思います。