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幼い頃の記憶の中で
今でもはっきり覚えている映像があります。

 

たしか幼稚園入園前の
プレ体験での出来事だったと思います。

 

帰り支度をしている私は
なぜか泣いています。

 

母「真美ちゃんが、いい子じゃないから
先生『もう来ないでください』って言ってるよ。」

 

その言葉を聞いて私はもっと泣く。

すごく悲しかったのを覚えています。

子供は、言われたことを鵜呑みにします。

 

大人になり
それは母がつい
感情的になって言ってるだけだとわかっても

 

心の奥で、
チクっとしたものが残っていました。

 

特に、これから進級進学を迎え
慌ただしくなり

 

6歳児が2歳児っぽい振る舞いをしたり
3歳児が赤ちゃんのようなダダコネをしたり

 

兄が妹にいじわるしたり
妹が弟を仲間外れしたり
上の子が下の子のものを取ったり

そんな、親のしてほしくない
親の期待から大きくはずれたことや

 

年相応、いえ
年相応以上の態度や振る舞いをしないと

 

「そんなんだったら幼稚園(小学校)行けないよ!」
とか

「来ないでくださいって先生言ってたよ!」
とか

「そんなんじゃあ、みんなに嫌われるよ!」

などとつい言ってしまいます。

 

幼い頃の私のように
子供はママには言わないけれど

心の奥にチクっとした思いを持ってしまいます。

 

お母さんは

お子さんに感情を刺激されて
イヤだったんですね。

お子さんが年相応じゃないと
いい子じゃないと
自分の気持ちを出せないと

仲間はずれにされるんじゃないか
友達できないんじゃないか
嫌われるんじゃないかと

心配なんですね。

 

それでつい
「こうなったらこうなるよ」と
コントールする言葉を言ってしまったんですね。

あとで、傷ついてないかな?と
いつも後悔と罪悪感を感じているんですね。

 

私もそうでした。

 

わかっていても何度も子供に
そんな言葉を言ってしまっていました。

 

「あ、わたし、イヤなんだ」

「あ、わたし、心配なんだ」

「子供に期待してたんだ」

「罪悪感、感じてたんだ」

「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから
こうあるべき!と制限かけてたんだ」

と気づき

それからは子供を怒ってしまったあと
まずは怒り過ぎたことをあやまり

私が感情的に刺激されたということ
あなたのことを心配に思ってた、ということ

 

こんなふうに期待し
制限をかけ
罪悪感を感じていたこと

 

それでつい
そういう言葉でコントロールしようとしてしまったの、と
説明するようにしました。

子供は
「うん、わかったよ」という顔をしてくれます。

 

私の母もあの時
「ごめんね、あなたがママの期待通りに
振舞ってくれなかったから」

とか

「あなたが泣くと
まわりにどう思われるか恥かしくって
それでそういう言い方をしてしまったの」

とか

 

そして
「先生、そんなことホントは言ってないよ。だから安心してね。」
と言ってくれたなら

「チクっ」は残らなかったと思います。

でも今はイメージで

大人の私が子供の私に説明することで
「チクっ」を溶かすことができます。

 

ママは心がモヤモヤしたら
子供に対する自分自身の

心配
期待
制限
罪悪感

をよ~くチェックすると
心のフィルターがはずれ

お子さんそれぞれの個性、輝きがはっきり見えてきます。

 

失敗してもいい!
間違えてもいい!

 

子育てって
本当に勉強になりますね?

*腹立つけど(笑)

 

こうやって子育てしながら
ママの内なる「子供ごころ」も
育っていくのです。

 

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