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最初から、天邪鬼な子はいません。

 

大人が子どもを「子どもだから」と見下し、軽く扱うことで、子どもは傷つくことが多々あります。
大人は、子どもとの約束を平気で破ったり、ちゃんと言葉で伝えていなかったりします。

 

ちょっと子どもがミスをしただけで、行く予定だったイベントを中止にする──そんな「罰」を与えたりもします。
そんなことが重なると、子どもはとてもがっかりし、ショックを受け、深く傷つき、
もう大人を信頼しなくなります。言うことだって、聞きたくありません。

 

でも、そんなふうにスネていると、「いつまで怒ってんだ」と、さらに怒られてしまう。

たくさんの親子のチャイルドセラピーをしてきて、
私は、子どもへの接し方を、親も反省し直さなければならないケースが多々あると感じてきました。

私のところで講座を学んでいる方は、心の仕組みを少し理解しているので、

まだ素直に私の指摘を聞いてくれるのですが、全く初めての方は、最初「え?私が悪いの?私が直さないといけないの?」と、ちょっとイラッとした表情をされることもあります。(ちょっと怖いです:汗)

 

子どもは未熟なところがあるので、間違えるし、失敗するし、とんちんかんなこともします。

でも、大人も同じです。間違えるし、失敗するし、勘違いするし、とんちんかんなところがある。

それなのに、大人は子どもの前ではそれをごまかして、なかったことのように隠してしまう。

でも、子どもはそんな親の奥を、ちゃんと見抜いているんです。

そして――それでも大好きだから、「自分が悪いのかも」と思い込み、自分を責めます。

 

この“自己否定”が積もると、「自傷行為」として現れてくることがあります。

爪かみ、甘皮むしり、ハードワーク、いじめ…。

特に思春期(中1〜中2)くらいから、顕著に表れるケースが多々あります。

そんな自分が嫌いで、人からも嫌われていると思い込み、学校に行けなくなる子もいます。

 

まず必要なのは、「傷ついた心を癒すこと」。

ここを優先し、時間をかけて寄り添うことで、子どもはだんだん安心できるようになります。

そして少しずつ、ストレスにも強くなっていくのです。

 

小さな子どもの頃から、このような「心の仕組み」を、

大人たち──お父さんとお母さんにこそ知っていただきたい。

 

そんな思いで活動を始めて、気づけば23年以上が経っていました。

私は、自分が子育て中に「本当は知りたかったこと」を、余すところなくお伝えしています。

 

心理セラピスト 西谷 真美

http://blue-winds.com

 

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