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“かわいそうな私”を手放すと、恋は長続きする

赤ちゃんごころと、終わらない「かまって」サイクル
「なんで私ばっかり…」
「どうしてわかってくれないの…」
気づけば心の中で、そんな言葉をつぶやいていませんか?
その奥には、“かわいそうな私”という役割が、長い間あなたの中で生き続けているかもしれません。
「かわいそうな私」の正体は、赤ちゃんごころの傷
“かわいそうな私”の根っこは、赤ちゃんの頃から2歳くらいまでの間にできた「心の傷」にあります。
その傷とは?
- 欲しいときに欲しいものがもらえなかった
- 1歳3か月ごろ、突然の「ダメ!危ない!」という叱責
→ 怖い、嫌われた、自分はダメなんだという思い込みを持つ - なぜ怒られたのか理由がわからなかった
赤ちゃんや幼い子は、強いストレスを受けると「傷ついた」と感じます。
そして、一度その感覚を持つと、「また傷つけられるに違いない」という空想をし、その通りの出来事や人間関係を引き寄せてしまうのです。
「かわいそうなフリ」と「かわいいの勘違い」
かまってほしくて「かわいそうなフリ」をする。
または、もともとできる人ほど「かまってもらえない」から、できないフリをしてしまう。
それが「かわいい」と勘違いされることもあります。
そして人は、自分の中の“赤ちゃんごころ”を相手に投影し、
「いとおしい」「支えてあげたい」と感じて執着します。
ここから泥沼恋愛や腐れ縁が始まり、抜け出すことはとても難しくなります。
赤ちゃんごころの「かまってほしい」は最強
この「かまってほしい」欲求は、気づいてやめない限り、50歳でも60歳でも同じパターンを繰り返します。
やがて感情がつらすぎて「何も感じたくない!」と、思考と感情の回路を切ってしまい、年齢と共に忘れっぽくなっていく人もいます。
赤ちゃんごころはこう思っています。
- お母さんの世話は永遠に続く
- お母さんは私だけのもの
- ずっと私だけを見てくれている
「それは勘違いだよ」と教えていく
この深層意識の赤ちゃんごころに、
「それは勘違いだよ」と、イメージの中で繰り返し教えてあげることで、「かまって」は少しずつ減っていきます。
新しい環境で出てくる赤ちゃんごころ
赤ちゃんごころは、新しい環境に行くと“にょきっ”と顔を出します。
最初はよしよし、手取り足取りかまってもらえる。
でも時間が経つと「自分でやりなさい」と言われる。
そこでストレスを感じ、環境や人に不満を抱き、やる気をなくし、生きる意欲まで失ってしまう。
心の奥ではこう叫んでいます。
「もう疲れた、子宮に還りたい…」
「かわいそうな私」を手放すために
「かわいそうな私」をやめるということは、
被害者の立場から降りて、人生の創造者に戻ることです。
- 自分の赤ちゃんごころに気づく
→ どんなときに「かまって」が発動しているかを観察する - 本当の願いを見つける
→ 「愛されたい」だけでなく、「安心したい」「信じたい」など具体的にする - 自分で満たす方法をつくる
→ 行動、言葉、日常習慣でセルフケアする
手放した先にあるもの
「かわいそうな私」を手放すと、感情は軽くなり、関係はシンプルに変わります。
- 被害者ではなく、人生の主人公になる
- 自分軸と自由が生まれる
- 「選ばれる私」から「選ぶ私」へ
「かわいそうな私」を手放すと、人生は“守られる物語”から、“創っていく物語”へ変わります。
もう誰かの手を待たなくても、自分の足で歩き出せる。
誰かに選ばれるのを待たなくても、自分が選び、創り出せる。
その瞬間、あなたは「弱さ」ではなく「力」で人とつながれるようになります。
かわいそうな私を卒業したとき、
本当の意味でのパートナーシップも、あなたの人生も、
新しい季節を迎えるのです。