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先日、小3の三男が帰ってくるだろう時間に
クラスの先生から電話がきました。

 

掃除の時間、廊下でつまづき、倒れ
その拍子にバーンと廊下に並べてあった
他の子のランドセルをたたいてしまう形になり
それを見た持ち主の子から顔面パンチ。

 

顔だったので、その子には激しく叱りました、と。

 

そんな電話の最中に、新しい友達二人と
いつもの友達二人連れて学校から帰ってきました。

 

顔と表情を見たら、なんにもなっていません。

いつも通り、超!うるさく遊び始めました。

 

その前日は、友達二人と遊んでいるところに
ピ~ンポ~ンと、遊びに来た友達がいて
今日はその子とは遊びたくないので
「今日は遊べない」と言って帰ってもらいました。

 

小学1年、2年、3年と
友達との間でいろんなことがありました。

 

これから複雑になることもあるだろうけど
表面的に複雑になるだけで
深層意識で起きていることは、
赤ちゃんから大人までおなじです。

 

夜、寝る前に、少し一緒に寝てほしいと言うので
添い寝しながら昨日今日のことをいろいろ話しました。

 

顔をなぐった子をB君とし
帰ってもらった子をA君とします。

 

A君に「遊べない」と言って帰ってもらったあと
みんな、罪悪感を感じていたようでした。

 

「今日は遊びたくない」
これが正直な気持ちです。

 

仲間はずれにしたわけでも
A君がダメなわけでもありません。

 

三男も以前同じことがありました。

 

その時、仲間に入れてくれない、と
がっかりして帰ってきましたが

「Kちゃんがだめなわけではないんだよ
今日はただ遊ぶ気分じゃないだけなの。
他の人を探して遊んだら?」と言うと

自転車でまた公園にでかけ、違う友達と楽しく遊んで帰ってきました。

 

今までもA君とはいろんなことがあり
そのことを振り返るとA君は次の日学校で、
また色々しつこく、どうでもいいことを言ってくる可能性があるので
その対処法を教えておきました。

 

仲間はずれにしたわけではないのに
正直な気持ちを言っただけなのに

仲間はずれにされたと感情的になり
ぶつけてくる人と内面にため続ける人がいます。

 

こんなふうに、勘違いは小学生の子供同士の間で
しょっちゅう起きてきます。

 

「A君にいろいろ質問されも、A君は答えがほしいわけでなく
ただ、仲間外れにされてイヤだった!という気持ちを
Kちゃんにぶつけたいんだよ。

 

だから、意味不明のとんちんかんなことを言い続けて
それに対応してるとドドっと疲れてしまうの。

 

そんな時はね、質問に答えてまた質問されたら
そうかもしれないね、とか
自分で考えてごらん、とか
わかんない、とそのまま立ち去るといいよ」

 

感情に乗っ取られると、それを感じるのが苦しくて
誰かを感情的に反応させ、エネルギーを奪おうとします。

 

しつこくなるのも、そんな心の動きから。

 

つい反応し、感情が表出すると
相手にエネルギーが行ってしまい、ドドっと疲れます。

 

息子の反応した心のスイッチは「罪悪感」。

 

正直な気持ちを言ったけど、ホントにこれでよかったんだろうか?
イヤな気持ちにさせてしまったんじゃないか?
家に入れてあげればよかったかな?
自分のこんな気持ちは間違ってるのでは?

 

自分の正直な気持ちを優先するか
相手の気持ちを優先するか
大人もいつも、迷うところですよね。

 

「A君は仲間外れにされたって、思っちゃったかもしれないけど
Kちゃんの正直な気持ちを大事にして、これでよかったんだよ」

 

「B君とのことはね。B君、Kちゃんがつまづいてころんで
それでたまたまそこにあったランドセルに手があたって
バーンとたたいたのを
Kちゃんがつまづいたところは見てなかったので
わざとランドセルたたいた、と、勘違いしたみたいだね。

でも、顔面パンチしたあと、本当のことを知って
悪かったな~って思ってるはずだよ。

痛かったけど、みんな『大丈夫?』って
やさしくしてくれたよね?」

 

もしかしたらこのことがきっかけで
新しい友達二人、家に来ることになったのかも、
と思いました。

 

その新しい友達のひとりC君が
三男の机の引き出しを何度も勝手にあけ
ほしいカードを探し、ぐちゃぐちゃのままにしておくのを
見ていました。

 

三男も気になりながら、他の友達との遊びがあるので
ほっといたようです。

 

「C君、Kちゃんの引出し勝手に開けてたよね。」

「うん、ぐじゃぐじゃにされた。」

「勝手にあけないで!って言わなきゃ。
だって、Kちゃん見てたでしょう?」

「うん、面倒くさくって」

「今、どんな気持ち?」

「イヤな気持ち」

 

「自分の気持ちを言えないと、
イヤな気持ちのまま心に残ってしまうんだよ。
そしてC君を避けるようになってしまうの。
積み重なると“C君、嫌い!”になってしまうの。

C君がダメなわけではなくて
Kちゃんが正直な気持ちを面倒くさがって言えなくて
そんな自分が“嫌い”なんだよ。

心に感情のゴミがたまるとね。
お掃除する日がやってくるの。

それが“イヤな出来事”となって起きることがあるんだよ。

今度から、きちんと気持ちを言おうね。」

 

どの子も、かわいいかわいい子供たちです。

 

問題行動があったとしても
そうせざるを得ない、心のしこりが深いところに
潜伏しています。

 

自分の正直な気持ちを言うと、相手のしこりが目を覚まし
攻撃的になることがあります。

 

そんな時は、「怖い!」と反応している自分にしっかり気づき
そのままでいること。

 

感じて味わい続けること、が一番早く抜ける道であり
相手にも気づきと変容をもたらします。

 

変えようとか、なんとかしようとか
躍起になってエネルギーを使わくてもいいのです。

 

正直な気持ちを言い
相手の感情的反応と、自分の感情的反応
特に自分自身を深くそのまま感じること。

 

これを日々練習していくとモヤモヤは溶けていき
心に青空が戻ってきます。

 

これが、本当の自分です。

 

 

 

そんな話をしているうちに、三男は寝息をたて始めました。

 

 

あなたが、どんなことを言われたとしても

どんなことをされたとしても

あなたがダメだからではないよ

あなたは、とっても素敵な子だよ

ママは、ずっと大好きだよ

 

 

寝入る前に、そう伝え

小さくうなづき

眠りの世界へと入っていきました。

 

 

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これは4年前に書いたメルマガの記事です。

現在、三男は中一になり、部活と勉強、中学校生活を楽しく頑張っています。
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