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妊娠中、お空に帰っていった赤ちゃんのことを
今でもひきづっている方がいます。

個人セッションに来られても
最初はその話はしないのですが

カウンセリングやセラピーが進む中
思い出したかのように急に心のフタが開き
押し込めてきた感情が溢れてきます。

それは、深い深い「罪悪感」・・・。

その時、状況が許さず
しっかり悲しむことができなかった
最後まで泣ききれなかった感情が

やっと自分に許可がおりたかのように
溢れてとまらなくなります。

いいんですよ・・・
いっぱい、泣けるだけ
泣いてください・・・と

そのまま見守っています。

「ごめんなさい、
どうしちゃったんでしょう、わたし
いや、こんなはずじゃあ・・・」

と言いながらも
涙と嗚咽はとまりません。

心の深い深いところに
罪悪感というものは
押し込めてしまうものなのです。

喪失の感情には、5つの段階がある
と言われています。

その5つの段階のどこかで止まってしまった場合
人生はうまくいかず
何かずっと心に重石がのっているような感覚で
生きにくくなります。

自分を責め続けているので
体は疲れるし、周りの家族にもやさしくできません。

体調を崩すこともあります。

 

セラピーでは
イメージワークをします。

お空に帰っていった赤ちゃんを呼んで
抱っこして

思いっきり
ママの伝えたい気持ちを心の中で伝えてもらいます。

この時、 カウンセリングで出てきたよりもさらに深い
感情が出てきます。

「ごめんね、ごめんね、ごめんね・・・」

ここを、しっかり感じて味わう、という
プロセスがとても大事なのです。

そして、赤ちゃんからのメッセージ。

今まで、どの赤ちゃんも誰ひとりとして、
怒ってたり恨んでいる赤ちゃんはいませんでした。

笑顔で、

「短い間だったけど
ママのお腹の中にいられて嬉しかったよ
ずっとずっと大好きだよ
繋がってるよ、いつでも会えるよ」と言います。

お母さんはさらに号泣し
しばし胸に抱っこして、お互いの愛を感じます。

「もう十分満足しました。もう大丈夫です。」
と言うまで感じてもらいます。

セラピーが終わった後の表情は
シャワ―を浴びたかのような
それはそれは、晴れやかな顔。

明るい気持ちで、前に進めるようになるのです。

そんな時、私はこの仕事を続けてきて
本当によかった!と思います。

 

私も三男の前に 一度流産を経験しています。

41歳、これで最後かも
という時だったので
それはそれはショックでした。

エコーで心臓が動いていたのが
もう動いていない。

だら~んとした、黒い影しか見えません。

病院で告げられた時、
心がひんやり氷のように冷たくなり
すぐ泣きたかったけど仕事があったので
その気持ちを脇に置いておき

仕事が終わってから、1日中いっぱい泣きました。

泣いて泣いて、すっきり。

私のように「泣いていい」
ということを知っていれば
思いっきり泣ききれますが
ほとんどの人が
泣ける環境ではないのが現実です。

もし、まわりで流産を経験した方がいたら
日常に流され悲しみを感じる間もなく
心にフタと重石をしてしまいがちなので

いっぱい泣いていいんだよ、ということを
教えてあげてください。

上記のような、イメージ・ワークをすると
さらにいいでしょう。

 

その時はそれが精一杯だったんだよ
誰のせいでもないんだよ、ということを
伝えてあげてください。

 

どの赤ちゃんもみな
ママ、ずっと大好きだよ、と言ってます。

 

子供たちからの愛を
いっぱい受け取ってくださいね。

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