心の授業
心の授業
札幌のある小学6年生を対象に“心の授業”を行いました
BlueWinds西谷真美が講師として授業をさせていただきました。
以下、原稿おこしした内容を掲載いたします。(2003年6月10日)
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私の仕事を通して感じたことや学んだこと、私自身いろんな心の悩み苦しみから乗り越えた、そういう体験の中から、今小学校6年というとても大事なところにいるみんなに何かメッセージを伝えられたらと思い、今日このような場を作ってもらいました。まず私が今している仕事は、赤ちゃんから70歳過ぎのいろんな人の心の悩みや肉体的な病気で苦しんでいる方々が来られて、お話を聞き、その苦しみを癒し解放するお手伝いをしています。苦しみや怒りの中にどっぷり入ってしまったとき、それがどんどん大きくなったように感じたり悲しみの中に入り込んだりすることのだけれど、そういう中に入っていると自分がみえなくなってしまいますね。誰かが外から見てこうだよと、教えて引き上げることが必要、そういった意味でお手伝いと言っています。
いろんな人の悩み、大人の人の話を聞いていると、お母さんのお腹の中にいる時から幼い頃、小学校時代に心が傷ついてしまったことが多く、無視やいじめ、お父さんお母さんから言われた言葉に傷つき、そういった時に、怒りや悲しみなどの「感情」を感じると、泣くと「泣いたらみっともないからやめなさい」、怒ると、「いけないことだ」などといわれてきたと思います。
私は仕事を通して、また自分の苦しみを通して感情を表現する、解放の大切さを実感しました。感情、怒りや悲しみは感じていいものなのです。ただ出す時に、怒りの場合、怒り狂って人を言葉や暴力で傷つけてしまうとその分自分も傷ついてしまいますね。ちゃんと正しい感情の解放のし方があるのです。
私の体験をお話しますね。
私には小学生の2人の男のコがいて(2003年6月現在)、上の子が2歳位になった時から感情的な苦しみがでてきました。私のお母さんは、私が子供の頃、結構「こうしなさい、あーしなさい」とよくいう人だったので、いつも私は怒られるのが怖くて本当の気持ちを言えないでいました。
大人になった今は、ちゃんと私のことを思って言ってくれてたんだと理解できますが、その当時の私は、心がまだ未熟すぎてわからなかったんですね。
私には妹がひとりいて、私はお姉ちゃんだったのですが、子供の頃すごくいい子の仮面、お姉ちゃんの仮面をかぶっていました。こうしないと私はお母さんに好きになってもらえない、愛されない、と思っていたんですね。ホントはこう言いたいのにと、本当の気持ちを言えず、ずっと我慢していました。
私のお母さんは決して私を愛していないわけではないけれど、こうしなさい、あーしなさいと言われ、否定されたように感じすごく悲しくて、ひとり布団をかぶってよく泣いたりしていました。怒ると「みっともない、短気は損気」、きょうだいゲンカをすると「お姉ちゃんなんだからやめなさい」と言われ、ずーっと感情が出たがっているのに抑えてきたのね。だんだん大きくなって、結婚して子供が生まれ、子供が2歳くらいになった時に、お母さんから言われた言葉をそのまま子供に言ってしまっている自分に気づき、とてもショックでした。言いたくないのにひどい言葉を言ってしまう。私と同じ苦しみ悲しみを子供に与えてしまっているのかと思うと本当につらかったんです。
なぜそういうことが起こるのかというと、私の過去の心の傷が私の子供を通してスイッチが押され刺激されるから反応してしまい、それがどんどん出てくるんですね。そこに傷があるから治す必要があるよということを、教えてくれる役目を子供がしてくれてたんです。お母さんから言われてイヤだったことを、なぜ言いたくないのに自分の子供に言ってしまうのだろうと、ずっと考えて、色々心の勉強などもしていくうちにやっとわかったんです。
よく病気の時熱が出て、38度くらい出て汗をたくさんかくと、ポーンと下がりますね。すっきりさわやかな気分ですよね。皆さんは、「自然治癒力」という言葉を聞いたことがあると思うのだけれど、体は自ら自分で自分を治す力があるんです。熱を出すことによって菌を殺し、本来の健康な状態に戻ろうという力が備わっているのです。それと同じように心にも「心の自然治癒力」があります。怒りを感じた時悲しみを感じた時、感じて感じきって出す。出さないとふつふつと奥に潜んで隠れてしまい、大人になったある時にある何かがきっかけとなって、色々心や体の病気となって出てくるんですね。そんな風に過去から抑えてきた感情が、全部色々なこととして表面に出てきてしまう、ということが、私の体験や現在の仕事を通してよ~くわかったのです。
「私はダメなんだ」とか「私は存在する価値がないんだ」とか、深いところで間違った思い込みを創ってしまう。そこには、「どうして見てくれないの? どうしてわかってくれないの? どうして愛してくれないの?」などという悲しみがあります。
私はお母さんに対して、どうして私を受け入れてくれないの? どうして人と比べるの? という怒り恨みを感じるようになったんです。恨み怒りを感じるのはダメだと思うから、つけもの石のようなものでどっかとフタをして抑えてしまう。こういうものが深い心の奥に潜んでしまうもので、大人になってからの苦しみの原因になるんです。でも本当は大きな勘違いだったんだ、ということにあとで気づきます。
こういう状態のものを、ひとりひとりの心の中に実は持ってしまいます。私は自分の子供が生まれたときにこれに気づいて、このままだったらずっーと子供をどんどん傷つけてしまうから、それは絶対にいやだから、見つけて解放したいと強く思いました。
そしてつけもの石をどかすようなことが起きたのです。それは何かというと、お母さんに対するすごい怒りや恨みがどーっと出てきたんですね。お母さんに直接ぶつけたわけではなくて、その当時は私のようなカウンセラーという人に、話をいっぱい聴いてもらったんです。お母さんに直接いうと「今ごろそんなことを言われても…」と、お母さん傷つきますからね。
泣きながら「どうしてこんな風に育てたの?」「私のせいにしないで」「私を人とくらべて!」という怒りの気持ちがめちゃくちゃ出てきました。声に出して言うということは、すごい感情の解放になるんですね。その後すっきりして、あまりお母さんに対する怒りは湧き上がってこなくなりました。
つけもの石をどかした状態で、そうすると今度はフタがあくんです。そうすると私は私自身のことを、本当はなんて思っていたのかがわかります。「私はダメだと思っていた」「私は生きていく価値がないと思っていた」「私なんていない方がいいと思っていた」「私のこと大嫌いと思っていた」ということに気づいたんです。それまではフタをしているからお母さんに対する怒りや恨みばかり出て来ます。お母さんのせいにばかりしたくなります。
こういう思いを持っているから、私の隠れた怒りを刺激する、お母さんと似たような人を引き寄せてくるんですね。
たとえば、「人と比べられるのがすごくイヤ」という心のクセを持っていたら、人がなにげなく言う言葉に、「あっ、バカにされた」「比べられた」とすぐ反射的に思ってしまうわけですね。実は「比べられた」という怒りは、ずーっと過去にお母さんや他の人たちに言われて溜めて抑えてきた感情が刺激されて出てきているだけなのです。
今現在誰かから比べられるようなことを言われると、ムクムクとその過去の怒りが吹き出してきて、その怒りは言ったその人にガンとぶつけたくなる。みんなが持っている感情というのは、実はほとんどがずーっと過去から抑えてきたものなのです。
怒られるのが怖いと思っている人とか、ひとりひとりたくさんの心のクセを持っています。私のように「比べられた」「バカにされた」「批判された」という心のクセを持っている人もしるし、いろいろなんですね。みんなひとりひとりどんな心のクセというものを持っているのかな~と、時には感じて考えてみるのも大事ですね。一人一人のこれからの人生をもっとよりよく、本来ひとりひとりもっている輝き能力がもっともっと伸びるために、過去に持っていた感情をどんどん認め受け入れていく必要があるんです。
大人達はとても頑なで、なかなか感情を解放できずに苦しんでいます。けれど、大人になってもこういうことを説明しながら、ひとつひとつ過去の恨みや怒りなどを、自分の言葉で感じ味わうようにセラピーの中で誘導しています。たとえば、昔のお母さんから言われた言葉を思い出したら、ドンドン声に出して怒りを表現するよう、正直に感じていいんだよと、励ましながらやってますね。
ただ湧き上がってくる感情をクッションに向かって叫んだり、ひたすら感情に触れて感じきるだけ。そうしたらいつのまにか、もやもやがスコーンとぬけていきます。まさにフタが開いてするするする~と出ていくような感じですね。そこに本来持っている本質、輝きは何かというと、「私はこのままで素晴らしく価値がある~!」というものなんです。
そうしたら幸せな気持ち、力がみなぎってくる感じがしてきます。今まで自分はダメだと自信がなかったり、人から何か言われてふにゃふにゃ~、よろよろ~となっていたのが、地に足をつけたような、静かな揺るぎ無い自信が出てきて、「誰に何を言われようが、私は私の人生を生きる~!」と、それからの人生が大きく変化していくんですね。
オーストラリアという国では、小学校の授業で感情の解放のしかたなどを教えているんだそうです。私は日本でももっともっとこういうことを学校の授業に取り入れていってほしいと思っています。とても大切なことだと思います。そのための第一歩の活動として、今回このような場を作ってもらいました。
私達は過去の感情に乗っ取られて、支配されてしまうから、それによって新しい情報を得ようとしても、またこうなるかもしれない、怖い! とせっかく新しいことが来ているのに受け取れないでいるというもったいないことをしています。いつかそれに気づいて解放していくという、一歩一歩の段階はその人の学び、人生の生き方の勉強なんですね。
私がこういう仕事についたのは、母との関係を見つめていった中で、母に対する気持ちを見つめていったら、私をわかってほしい、もっと見てほしい、認めてほしい、甘えたかった、という思いがあって、それらを受け入れたら、「あ~、私は本当はお母さんからすごく愛されていたんだな~」ということにやっと気づいたんです。
心の傷を解放していったとき、お母さんから愛されていたんだな~と思った時に、お母さんのことを深く理解することができました。感謝の気持ちも溢れてきました。お母さんもそのまたお母さんやお父さんから、私と同じように言われてきたことなんだな、つらかったんだな、お母さんも私に傷が刺激されて、私にダメダメと言ってたんだなということがわかりました。
みんなにはお父さんお母さんがいて、そのまた上にお父さんお母さんがいて、ずーっとずーっとたどっていくと、たくさん先祖がいますね。みんな結構似てたりしますね。心のクセとか同じような病気になりやすいとか。お父さんもそのまたお父さんお母さんから言われてきたこと、そのまたお父さんお母さんから伝わってきたこと、傷や行動のパターンというのはずーっと伝染してきたということがわかったんです。それなら私は自分の子供にはそれを伝えたくないから、私でこの傷は伝染させない、ストップさせると思ったんです。そう思った時にとても苦しくなり、自分の中の昔の感情がどんどん出て来ました。悲しみ怒り、見たくない醜い自分もどんどん出て来る。頑張って解放していった時に、自分の心のクセ、否定されるようなことを言われると小さくなるように感じたり、バカにされたと感じた自分が、感情を解放していくことによって、だんだん反応しなくなっていく、楽に生きられるようになった自分を感じて、とても嬉しかったんですね。
今は心の時代と言われていて、戦争中とかは生きるのが必死でした。だから自分の心を深く見る余裕はなかったんですね。今なぜこんなに心の病がふえているのか、感受性の強い敏感な人が増えているのか。今日本はすごく豊かな時代ですね。生きるのが必死というのとは違います。自分を見つめざるを得ない世の中になってきています。でもそれはすごいチャンスなんです。ひとりひとりの持っている能力、もっと発揮すると世の中全体がすごく変化していく。今いろんなところで戦争が起きたり色々あるけれど、それは全部私たちの心の中にあるものを写し出しているものなんですね。だから、まずは私たちの心の中で起きている戦争をやめること。すべて世の中は私達の心の中を写し出しているものだと、私は思っています。
感情、たとえばすごく怒りを感じた時、みんなは体のどのあたりでどんな風に感じますか? 感情や思いがすべて体に現れてきます。言いたいのに言葉を飲み込んでいたら、のどが弱くなったりつまりを感じたり、自分を責めてばかりいたら心臓がギューッと痛くなったり、怒りばっかりためていると便秘になったり。期待、責任を感じていたり、人の荷物まで背負っていると、小学生でも肩こりになったり、などなど…。まず「思い」があって、感情がたまるにたまると病気になったりします。体は正直ですからね。
私はセラピーの中で、体からさぐっていくやり方をするんですが、根底では怒りを貯め込んでいたり悲しみを貯め込んでいたりしていることが、体からのメッセージで本当によくわかりますね。
傷の伝染、傷か治っていく段階で、愛されていたんだと分ったこと、苦しんだり悲しんだりする体験は実は何ひとつ無駄ではないんです。私は自分の体験から身にしみてわかったので、だから人のお手伝いをしたいと思いました。過去を振りかえった時に、私にひどいことを言ったりしたりした人達に、すごい感謝の気持ち、育ててくれてありがとう、教えてくれてありがとうという気持ちがわーっと出て来ましたね。
いかに感情を抑えるかのではなく、認めて受け入れてあげる、ということが大事だということ。今まで教えてくれる人もいなかったし、どうやって出したらいいの?と思うかもしれないけれど、怒りが出てきたりケンカになったら、マットをけったりたたいたり、クッションに向ってさけんだりして解放するやり方を教えています。ほとんどが過去からの感情ですから、解放していくと、もうそれに囚われることはなくなっていきます。みんなの中にある感情のスイッチ、それを感じたら、あーこれがそうなんだなーと思って、人にぶつける前にどこかにいって、それをやってくださいね。でも時には誰かにぶつけてしまったり、失敗してしまうことがあると思いますが、少しづつ、進んでいきましょうね。
悲しかったら泣いていいんです。感情を感じるのは何ひとつ悪いことではないんですよ。それは「心の自然治癒力」。だから赤ちゃんはどんどん泣いて解放していっている。そしてすぐニコニコ、ですね。誰に何を言われても、怒ったり悲しいと感じることは、全然悪いことではないんです。
先生:今の話で、かーっと頭にきたり怒りを感じたら体のどこで感じるかな?
生徒:「手」
生徒:「頭」
生徒:「足」
生徒:「お腹?」
先生:みんな、今度怒りを感じたら体のどこにきたかなーと感じてみてね。
頭で考えることと感じるということは違うということ。勉強は頭で考えたり覚えたりしますが、散歩したり人の気持ちを感じたりは、みんな胸の真ん中で感じているはずです。これからみんなは、「感じる」ということ、自分の気持ちを感じたり人の気持ちを感じたり、そういうことをすごく大事にしていってほしいな~と思います。
とくに男のコの場合、「男のコでしょ、泣いちゃダメ、お兄ちゃんでしょ、男は強くなければ。」と言われると泣けないから、感情をかなりブロックしがちで、なかなか「感じる」ということができなくなってしまいます。大人になって誰にも言えず、ひとりで抱え込んで悩んで自殺してしまったりということが、起こってしまいます。とても悲しいことです。誰が何を言おうが感情を感じて解放していいんだということ。ケンカしてもいいけれど、ただ相手を肉体的に傷つけてしまう、言葉で傷つけてしまうのはどうなのか、それはその時その時によ~く考えてみてね。自分の気持ちに正直になって、悪いな~と思ったり、間違ったら素直に「ごめんね」とあやまる勇気も必要ですね。
「感じる」ということは、とても大事なことなのです。ということを、これからも大切に、考えてみてくださいね。ありがとうございました。
子供たちの感想
Y君
人の心には色々な感情があるんだなあと思った。僕が昨日バカにされたのを思い出すと手にすごい力が入った。僕はおこらられるのは全然こわくないんだけど、バカにされるとすごい腹が立つ。でも人によっておこられるのがこわい人もいる。だから人の心には色々な感情があると思った。
Sさん
私は親におこられるとすぐ、親の悪口をかげで言っています。妹とケンカをしても、いつも私がおこられる。それがムカついてまたケンカになってしまう。これからは、おこられても、クッションに向かって大声を出していかりなどを出していこうと思った。
Tさん
西谷さんが話してくれた中に、自分の昔の感情とか、気持ちとかを話してくれて、それを発散する方法をおしえてくれたり自分の体験談をおしえてくれたので、もし自分がそんな様になったら今日おしえてくれたことをさんこうにしていきたいです。
Kさん
西谷さんのお話を聞いて、色々な事(心をかいほうする事など)がわかって、勉強になりました。思えば、私も人とくらべられる事がすごくいやです。お母さんに「○×ちゃんはできるのにどうしてあんたはできないの。」などと言われると、かなり頭に来て「そうやって人とくらべないで!」と言って物をけったりしてしまう事があります。でも、よくよく考えて最近はしないようにしています。西谷さんのお話を聞くと、「お母さんは私の事を思ってくれている」と、すごく思いました。これからは、心をもっとかいほうしていきたいです。
K君
おれはいかったら手や足に力が入る。そして相手をぶんなぐりたくなる。いかりをはらす方法がわかった。大人たちはおれたちにおこるけど、大人たちもそういうふうにお父さんお母さんにおこられてきたということがわかった。むかしのいかりやうらみがそのまんま、大人のときにも現れるということがわかった。人は一人一人ちがう感情を持っていることがわかった。
Iさん
うちのクラスにはなぐったりする人がいるから、西谷さんの話を聞いて、ぼうりょくがなくなればいいと思う。せいしん的に苦しくなったら西谷さんの話してくれた事を思い出してやればいいと思う。せいしん的になやんでいる人は多いけど、心にフタをしないように自分でも努力した方がいいと思う。自分は今はだいじょうぶだけどもし大人になってそうなったらカウンセラーにいこうと思う。
Iくん
自分がいやなことをされると、すぐぼう力をふるう人がいて、その人は心にどんなことがあるのか気になった。僕が思うには、口でやめてと言っても聞いてくれなくて、くやしかったからだと思います。それでまたくやしい思いをしたくないのでみんなに口で言う前に体で教えているのだと思いました。
Oさん
心の話を聞いて、自分の心のフタがしまってたり開いたりしただけであんなに性格がかわるとは思わなかった。西谷さんの言うとおりフタみたいなものがしまっているとしたら、本当の自分が出せてないと思う。精神的にも自分の正直な気持ちを出しきれないと、心もつらくなると思う。自分はフタがふさがってないと思う。
Sさん
私は怒ったらほっぺにきます。ピクピクって動いたり、目とかもたまにするどくなります。今まで自分ではすごく悪い事で、なおした方がいいんだと思ってたけど、西谷さんの話を聞いてると、悪い事のように思えなくなりました。感情を表てに出す事も悪くないのかな…とも思うけど、人の前でやるのはひかえるようにします。これからは、あんまりがまんしないで、一人の時に、声を出したりして発散すればいいと思いました。
Aさん
話してくれたこと中で色々あてはまった。友達関係の事など、自分自身精神的な問題などいくつかあてはまった。その中から一つ。私は友達のいやな所をずっとおさえ続けた。ずっとこのままでは友達も変われないし、自分も変われない、と話を聞いていて思ったので、自分のためにも相手のためにも正直に言おうと思った。
Mさん
西谷さんの話してくれた事は、とてもよくわかった。自分でも、言いたい事が言えなかったり、お母さんにすごく反こうしたりする事が多いので、とても話していた事にあてはまると思った。お母さんが、何度もしつこく言ったりするのは、西谷さんが話してたみたいのだからなのかな、と思った。自分は思った事をためてしまう方だから、話を聞いてすごくなっとくした。
Sさん
西谷さんが話してくれたことをすごくやりたいと思いました。それは、私はとてもいやないい方で呼ばれるからです。その名前で呼ばれるととてもはらがたちます。その時とってもムカムカとしてしまいます。それを思うと、西谷さんが話していたことがとてもやりたくなりました。たとえば、布団をかぶって泣いたりして解消したいです。あとトイレにいって「バカーッ。」と言ったりするのもいいと思います。そしてどんどんそういうものを考えて実行していきたいです。
Kくん
お母さんがなぜしつこくあれしなさいこれしなさいと言っているのは、お母さんのそのまたお母さんが言った言葉を聞いてお母さんが僕に言っていることがわかった。「イライラしたことを声に出したり体を使ってやったらイライラがなおるよ」って言ってくれたから少しだけ勇気が出てきました。ありがとうございました。僕の心の中はまだフタにかぶさっています。だっていっつも手がふるえてイライラしているからむかついたときはイライラしたことを声にだしたりしたいと思った。
Oさん
今日はありがとうございました。今日は勉強になりました。私は友達と話してるときとかに、いかってしまいます。ストレスかいしょうに、お母さんに、いかったことを全部話します。今度からは、クッションとかに、いかりたいときは大声でさけびます。今日は、本当にありがとうございました。
Mさん
私はお母さんに人と比べられたり、バカにされたりするのがとてもいやです。私はそういう時、物にやつあたりしたりします。でも、私は他にもイライラすることがあります。プリントのやり方や何をするのかを友達に聞かれたりすると頭にきます。こういう時は、どうしたらいいんですか? 今度教えてください。
Yさん
私がよくおこる時は、お母さんにおこられた時。一日平均15回注意されます。(本当!!)ストレスかいしょうするには、なぜかぬいぐるみにやつあたりします。思いっきりさけんで、スッキリします。まだ残っているストレスは寝ていると自然に忘れてしまいます。
Nくん
ぼくは、されるとすぐ何かにあたります。特に多いのは、野球のかんとくにおこられた時、ボールを思いっきり壁にぶつけたりします。他にも試合でエラーをして友達に「何やってんだ。とれるぞ。」と言われた時、心の中で「自分はとれるのかよっ。」と思った。だからいつもふろの中で「ふざけんな」と言う。
Mくん
話の内容でわからないところもあったけど、おもしろかったです。はらが立ったらマットをなぐったり、さけんだりしようと思います。ぼくは、よく兄とくらべられます。くらべられるとむかついてしまいます。いつもくらべられて、めんどくさくなります。家にいると楽しくないからいつも一人でいます。そしたらすっきりします。親にいつも「勉強しなさい」と言われるとしようと思っているのに言われて逆にしません。そしたらおもしろくなってきます。西谷さんの話を聞いてとてもおもしろかったです。
Hさん
心にはいろいろな感情がたまるけど、そのたまった感情を出さないと、次に進まないような気がした。今日、話を聞いていると、自分はどうなんだろう?とか思って思い出してみた。自分も比べられるのがいやだった。比べられたら、すごくバカにされた感じがして、それではらがたつ。何か言ってやりたくなったりもする。
Oさん
話を聞いてびっくりしました。私のばあいは、「弟や下級生にバカにされたとき」や、「父や母にこうしておけばよかったのに」などのときに心の中がキレてきて、クッションや弟にやつあたりをしてしまったり、自分の中で家出しようかなとか思ったりしてしまいます。(けっきょくできないけど)どうしてやつあたりをしちゃうんだろうと思ったときもあるけど、けっきょくさいごはいつも、まあいいやと思ってねてしまいます。どうしたらいいのでしょうか? こんどきかいがあったら教えてください。
Aくん
ぼくは、いっぺんにお母さんからあれやりなさいなどと言われると怒るから、西谷さんの話を聞いて、あ~この時こうすればいいのかと思って話を聞いていました。ぼくはいっつもお母さんから「人のことも考えなさい」と言われるので、人のことを考えないで行動している人を見ると怒りたくなってきます。そういう時は今度からクッションにさけぶことにします。今日はありがとうございました。
Kさん
西谷さんの話を聞いていて、わたしはおもいあたることがたくさんありました。わたしがいやになるときは、友達にムシされたときや、仲間はずれにされたとき、お母さんやお父さんにおこられたときとか、いっぱいあって、1日に最低でも1回はかならずあります。一番いやなのは、友達にムシされたときと、仲間はずれにされたときと、うらで自分の悪口言われてんじゃないかなーとか思うときなど、友達のことです。で、わたしは、肩こりがすごい(?)です。でもそういうとき、かぞくの人とかに、「○○ムカつくんだよー。」とか言うと、スキーッとします。
感想を読んで
たった40分くらいの授業でしたが、子供たちの心にちゃんと届いたのを感じ、感動しました。
あの時の子供たちは、今ではもう21、2歳(2013年現在)。
今頃どうしているのでしょう?
進学や恋愛、人間関係で、色々悩むこともあることでしょう。
そんな時に、少しでも思い出してもらえたら…
色々な形での“心の授業”が、あちこちで広がっていくことを願わずにはいられません。