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── 愛されたい私を卒業するとき

「出会いがない」
「また同じような人を好きになってしまう」
「関係が続かない」
そう感じるとき、私たちはつい「もっと努力しなきゃ」「魅力を高めなきゃ」と外側を整えようとします。
でも本当に必要なのは、外見でも運命でもなく、“心の準備”かもしれません。 
  

愛されたい自分を、まだ演じていませんか?

私たちはいつからか、「愛されるにはこうしなきゃ」と、自分を編集してきました。

  • 嫌われないように言いたいことを飲み込む
  • 頑張って尽くすことで価値を示そうとする
  • 弱さや寂しさを隠して、“平気なフリ”をする

でもそれって、「本当の私」が愛されているわけじゃない。
演じた私、頑張った私、我慢した私が“条件つき”で選ばれているだけ。
そんな関係は、続けば続くほど苦しくなっていきます。
  

「赤ちゃんのような心」が恋をむずかしくする

恋愛がうまくいかないとき、実は“心の中の赤ちゃん”が顔を出していることがあります。

  • 100%私だけ愛してほしい
  • わかってくれなきゃイヤ
  • わたしを幸せにして

そう叫んでしまうのは、本当は「お母さんにしてほしかったこと」を、恋人に求めているから。
つまり、恋愛がうまくいかないのは、恋をしているようでいて、“子宮に還ろうとしている”からなんです。
 
安心、ぬくもり、無条件の愛。
それは「母の愛」であって、「パートナーシップ」ではありません。
 
だからこそまず、恋人に“お母さん役”をやらせるのをやめること。
このステップを超えたとき、本物のパートナーとの関係が始まります。
  

「本物のパートナー」は、外にいるんじゃない!

本物のパートナーとは、あなたを癒してくれる人でも、満たしてくれる人でもありません。
“未熟な私を引き上げてくれる王子様”でも、“足りない私を助けてくれる女神”でもない。
 
むしろ──

  • 自分のままでいられる
  • 沈黙も安心に感じる
  • 心がすっと整うような存在

そんな相手は、自分の“波長”が整っているときに、自然と出会うようになっています。
つまり、本物の出会いとは「探す」ものではなく、「自分の整え方」によって“引き寄せられる”もの。
  

心を整えるとは、こういうこと

心を整えるとは、「いい人になること」でも「完璧になること」でもありません。
むしろ、いらなくなった思い込みや古い愛の定義を、そっと手放していくことです。

  • 「私が我慢すればうまくいく」
  • 「ちゃんとすれば愛される」
  • 「愛された経験がないから無理」

そんな“赤ちゃんのころの傷”を抱えたままでは、恋愛はいつまでも“癒されたい旅”になります。

でも本当は──
子宮に還る旅ではなく、
世界で生きていける私になる旅が、今必要なんです。

そして何より大切なのは、
まず、自分が自分の一番のパートナーになること。

自分を責めない
無理をさせない
ちゃんと聴いてあげる
そして、愛してあげる
それができるようになったとき、
外側の誰かにも、自然とそれを求めなくなっていきます。 

  

出会いは、“ひとりの時間”の中からやってくる

「ひとりの時間」は、寂しさではなく、心を整えるチャンス。
 
静かな時間の中で、
本当の私の声を聴き、
本当の願いを思い出す。
 
そこに戻ったとき、やっと──
誰かに出会う準備が、静かに整っていくのです。
 
本物のパートナーとは、
“幸せにしてくれる人”ではなく、
“一緒に幸せを育てていける人”。
 
そのためにはまず、
あなたの中の「愛されたい私」を、そっと卒業してあげてください。 

 

最後に、ひとつ問いかけを。

「あなたがいま思い描いている“理想の相手”は、あなたのどんな感情を満たそうとしていますか?」
 
その答えの中に、
“お母さんではなく真のパートナー”と出会うためのヒントが眠っているかもしれません。

 

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