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幸せを感じる・・・。

その感じ方はひとりひとり違います。

 

定年後の父が家にいてばかり
特に仕事もせず家のこともせず
外ではボランティア活動に精力的

ということで
お父さんに不満を感じている家族がいました。

 

「では、あなたはお父さんにどうあって欲しいのですか?」
と尋ねると

 

「もっと母親の世話をして欲しい」
「色々趣味をもって意欲的に生きて欲しい」
「もっとあちこち出掛けて欲しい」

と答えました。

 

実家に帰ると
お母さんの不満をよく耳にし
お母さんがひとりかわいそうに思え
家でゴロゴロしている父を見てそう思うのでしょう。

 

「お父さんもお母さんもそれで幸せなんですよ」

と言うと不思議な顔をします。

 

「え?幸せなんですか?」と。

 

夫婦のことは夫婦にしかわからない
長く積み重ねてきた年月があります。

 

たまに帰ってくる子供に、話すことがあまりなく
会話のついでについ愚痴をこぼすものです。

 

子供が帰ったら
喧嘩しながらも仲良くやっていたりします。

 

だから心配せず、自分に集中して
やるべきことを淡々をやればいいだけのこと。

 

お父さんにどうあって欲しいのか?

「もっと母親の世話をして欲しい」
「色々趣味をもって意欲的に生きて欲しい」
「もっとあちこち出掛けて欲しい」

 

これらは
自分が世話をされたい願望があり
世話されないことで「かわいそうな私」

 

という受け身で依存的な心を
お父さんとお母さんに映し出しています。

 

お母さんは世話が必要な人ではありません。

ちゃんと自分のことを自分でやれる人です。

 

実家に帰ると、
過去の幼い頃の自分を思い出し
両親というスクリーンにそれを映し出します。

 

家でゴロゴロしてばかりいるお父さんは
思春期の頃、手伝いもせず
寝てばかりいた「自分」を投影しています。

 

ちょっと目にした
お父さんのソファで「ゴロゴロ」が
ずっと「ゴロゴロ」してるように
頭の中で妄想を膨らませているのですね。

 

お父さんは一生懸命
家族のために働き家族を養ってきました。

 

そして今も
子供が帰ってくるということで
色々準備し楽しみに待っていました。

 

お父さんもお母さんも、それで幸せなんです。

 

平凡は最高!平凡が幸せ!

 

コツコツ子供を育てあげた両親は
子供が巣立ってから夫婦二人の生活を楽しみ
喧嘩しながらも仲良く

過去の懐かしい思い出を語りながら
今度いつ子供たちに会えるのかを
心待ちにしているのです。

 

幸せの定義は人それぞれ。

 

ない!と思っていた愛が
実は当たり前にあった!
ということに気づけば気づくほど

ずっと幸せだった
今も幸せだった
未来も幸せにならないわけがない!

ということがわかってきます。

 

お父さんもお母さんも幸せ。

 

育ててくれた両親の愛を
さらに成長飛躍という形で
恩返し、親孝行していきませんか?

 

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親子家族関係セラピーBluewinds
西谷 真美
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