記事の詳細
赤ちゃん心の深層と真の大人への成長

深層意識に眠る赤ちゃん時代の恐怖
あの頃の栄光をもう一度!
脚光を浴び
注目と貢物で溢れていたあの頃
あの頃、赤ちゃんの頃。寝ていて目をあけたら誰もいなかった。泣いてもすぐ来てくれなかった時の恐怖。
もう待ってなくても自分で決めて動けるのに、私たちは潜在的にあの頃の恐怖にまだ支配され、胸がどきどきします。
ただ視野が狭かっただけなのに、すぐそばに大人はいたのに、来てくれなかったのはほんの5分なのに——時間の感覚がなくて、イヤなことは長く感じ、記憶するクセがあって、それをトラウマとし、大切に握りしめたまま、似たシチュエーションの時にまた思い出し、感情のスイッチが入り、感情をまた抑圧し、何層にも積み重なっていきます。
ひとりになりたくなくて誰かと一緒にいようとし、漠然とした不安を感じたくなくてスケジュールをいっぱいにする。
まさか、あの頃のあの時の感情だなんて——あまりに心の深いところにずっと押し込めてきたものなので、深すぎて、わからなかったことでしょう。
それだけ、赤ちゃんの頃って最初にいた子宮の中との環境が違い過ぎて、ストレスだらけ、なんです。

インナーチャイルドを超えた深層意識
インナーチャイルドを癒しても何かまだある感じがする。これだけ自分と向き合ってきたのに、まだ奥に何かある感じがする——そうおっしゃる方の深い深層意識には、セラピーでよ~く見ていくと、胎児・赤ちゃんごころが潜んでいました。
深いところにあるので、なかなか出てこないし、なかなか自覚できません。サインはあるのだけれど、さっと巧妙に隠れてしまいます。
それは、赤ちゃんや子供に対する「定義」がまだ変わってないから。
赤ちゃんや子供の「定義」を疑う
赤ちゃんや子供の「定義」:
・まだ小さいから、かわいそう
・まだ小さいから、何もわからない
・まだ小さいから、ひとりで遊べない
・まだ小さいから、自分でできない
・まだ小さいから、これくらいいいでしょ
赤ちゃん、子供に対する今までの「見方」を明確にし、その「見方」をちょっとはずして再度、赤ちゃん、子供を見てみましょう。
かわいそうでも
何もわからないでも
ひとりで遊べないでも
自分でできないでも
一緒にいなければいけないでも
これくらいいいでしょ、でもない!!
ということがわかってきます。
怒りの深層にある赤ちゃん心
以前、家族関係の中で、なぜ私を含めこんなに強い怒りをもっているのだろう?どこからきてどうしたら治るのだろう?と悩んでいたことがあります。
もうものすごい怒りです。地球を破壊するくらいのパワーです。箸がころがっても腹立つ、みたいな。
ここですぐ分析を始め、鏡だの投影だの、すべて自分だ、など心理用語とツールを使わないことが、実はより深く洞察を深めるコツ、です。
怒りを言葉にしてみたら:
・思うようにならない
・わかってくれない
・察してくれない
・すぐ来てくれない
・大切にしてくれない
・注目してくれない
・褒めてくれない
・100%受け入れて!
・99%ならいらない!
などと出てきました。
聞きなれた言葉なので、あ、またインナーチャイルドか、で終わるところ——赤ちゃんの定義を外したあとなので、見え方が全然違ってきました。
これ、赤ちゃんが何度も感じている世界かも、と。
「常識」を疑え!新しい視点
赤ちゃんに対する従来の見方に全部バッテンをつけてみた時:
かわいそう → かわいそうでもなんでもなく、むしろ一緒にい過ぎ、言いなりになり過ぎ?
何もわからない → じゃあなぜ実家に預けたらいい子で、帰ってきたらギャーギャー言うの?
ひとりで遊べない → ひとり空想の世界を楽しんでいるのかも?
自分でできない → 寝返りもお座りも自分で少しづつできるようになっている?
一緒にいなければいけない → お母さんじゃなくても、必要な世話が与えられればいいのでは?
これくらいいいでしょ → いつか自分の世話を自分でできるような教え方ってどんな方法があるかな?
「『常識』を疑え!」
定義をはずし、常識を疑ってみた時、全く違った世界が見えてきました。赤ちゃんや子供に対しての。
真の大人への道
本気で大人になりたければ、自分の欲しいものを得たければ、自分の世界をつくりたければ——子供に主導権を握らせない、育て直ししなければいけないチャイルドが、ごっそり見えてきます。
「かわいそう」「一緒に♪」「これくらいいいでしょ」「よしよし」
これらを持っていると、真の大人にはなるのは難しいです。
つえ、車いす…年齢を重ねるほど幼児退行。寝たきり、食べさせてもらう…赤ちゃんへと退行します。
こんな肥えた「赤ちゃん心」が心の深いところにどんどん大きくなり、どっかと居座り続けている人、社会、国全体を見た時——あなたの未来は、どう描けますか?
根本を見る、より深く…今までの定義を変え常識を疑ってみる…根っこと幹をしっかり育てる、そんな子育て自分育てをしていきたいと本気で思いますか?
本当に本当に、根本で大切なことなんです…。
最初に書いた「あの頃の栄光をもう一度!脚光を浴び、注目と貢物で溢れていたあの頃」は、まさに私たちの「赤ちゃん時代」のことです。
あの頃に戻りたい!戻れる!と、ずっと思っているようですよ♪
ビジネスのコツ
あの頃の栄光をもう一度!脚光を浴び、注目と貢物で溢れていたあの頃は、まさに私たちの「赤ちゃん時代」のこと。
ビジネスでうまくいかないのは、あの頃に戻れると信じて頑張っているからです。
いつか南国で、いつか田舎暮らしでのんびりと…は、ヤバイヤバイ!認知症思考、病気思考です。
子宮にも赤ちゃん時代にも戻れないんですよ。
あきらめて、さっさと自分で動いて、真の大人になって、一生働くつもりで能力磨いて使いましょ。
おわりに
「空想と錯覚」——自分の空想を野放しにせず、錯覚を解いたなら、今までの常識は常識ではなくなります。
子供は空想の天才。子供は感情のかたまり。それをまだ自分でコントロールできません。
空想と感情を手なづけ、未来を創る道具として上手に使えれば、どんどん望むものを手に入れられます。
もらうのではなく、自分で創る、自分で生み出す。これが大人です。
もちろん、もらってもいいんですよ。くれる相手も自分なのでね。
「赤ちゃん心」の怒りはもうものすごいです。これがのちにいろんな形でトラブルとして現れます。
インナーチャイルドのもっと深くに
・バーストラウマ
・母子分離不安
・赤ちゃんごころ
が潜んでいます。
怒りが消えない原因は、ここにあります。
私が長年活動してきた「チャイルドセラピー」では、この領域を扱うので、原初の怒りを解放できます。
「原初の怒り」と向き合うと、いいことだらけ。
①老けない
②疲れない
③病気になりにくい
深い心と、向き合っていきませんか?
