記事の詳細
人生を変える「時間とお金」の使い方☆3回目

心の筋トレ☆朝活夜活
「心の筋トレ☆朝活夜活」講座の内容の一部です。
30分という短い時間の中でも凝縮した内容を学びます。
第3回:「効率と集中を阻む感情」
今回のキーワードは、「脳のメモリーとCPUを解放する」です。
■ なぜ集中できないのか
「仕事が思うように進まない」 「集中したいのに、すぐに他のことを考えてしまう」 「やることが多いのに、時間ばかりが過ぎていく…」
そんな悩みの正体は、実は脳のメモリー不足にあります。
私たちの脳も、パソコンと同じような仕組みで「メモリー」と「ハードディスク」があると考えると理解しやすいのです。(もちろん、実際の脳はコンピューターよりもはるかに複雑で柔軟な働きをしていますが)
脳のメモリー = 今この瞬間に使える思考の容量 脳のハードディスク = 過去の記憶や学習したスキルの保存場所
効率と集中力が高い人とは、脳のメモリーに十分な余裕がある状態の人なのです。
■ 脳のメモリーを食い尽くす「感情の常駐プログラム」
では、私たちの脳のメモリーを重くしているものは何でしょうか?
それは、ネガティブな感情という「常駐プログラム」です。
1. 人への怒りと恨み
「あの人のせいで」「なんであんなことを?」 頭の中で、その人がいなくても延々と議論を続けている状態。 大量の認知リソースを消費してしまいます。
2. 罪悪感と自己否定
「やらなきゃいけないのにまた失敗した」「私はダメだ」 自己否定の声が常にバックグラウンドで流れている状態。 相当な思考エネルギーを浪費しています。
3. 後悔と「もしも」
「あの時こうしていれば」「なんであんなことしたんだろう」 過去にタイムスリップして、現在が手につかない状態。 現在への集中力を大幅に削いでいます。
4. 嫉妬と比較
「あの人はいいな」「私だけなんで」「不公平だ」 他人と自分を比較する処理で、脳の処理能力が常に分散している状態。
■ 不安は「ウイルススキャン」が止まらない状態
不安や心配という感情は、パソコンで言うところの「ウイルススキャンが止まらない状態」です。
常に「危険はないか、危険はないか」と見張り続けているので、気が休まりません。
しかも、私たちが妄想する「こうなったらどうしよう」の多くは、研究によると実際には起こらないことが分かっています。
でも脳は、それを今現在起きている危険として処理してしまうため、体が緊張し、ストレスホルモンが分泌され、さらに脳の働きが悪くなるという悪循環に陥るのです。
■ 嫉妬は「邪魔なポップアップ」
嫉妬や劣等感は、作業中に突然現れる「邪魔なポップアップ」のようなもの。
せっかく集中して何かをやっているのに、 「あの人ってあんなことされた」 「私あの時こんな失敗しちゃった」 そんな思考が「にょー」っと浮かんできて、集中を妨げます。
■ 健康な脳の状態とは
健康な脳の状態とは?
・思考のメモリーに十分な余裕がある
・情報処理に使う脳の負荷が少ない
この状態では、処理速度が高速で、集中力も高く、あっという間に仕事が終わります。
「頭がいい人」とは、勉強ができる人ではありません。
いかに脳のスペースを空けているか、日々それを意識している人なのです。
■ 脳の認知リソース不足の症状
思考エネルギーが感情に奪われている脳では、以下のような症状が現れます:
- 簡単なことが思い出せない(「鍵どこに置いたっけ?」)
- 決断に時間がかかる
- 仕事のミスが増える
- 疲れやすい、イライラしやすい
- 先延ばし傾向
これらは年のせいでも認知症でもありません。 単に、脳の認知リソースを感情処理に使いすぎているだけなのです。
■ 今回のワーク
ワーク1:感情の見える化
1日24時間を円グラフにして、どんな感情にどれくらいの時間を使っているかを可視化してみましょう。
・仕事への不安:どれくらい?
・人への怒り:どれくらい?
・自分責め:どれくらい?
・お金の心配:どれくらい?
・現在への集中:どれくらい?
ワーク2:集中力を阻害する感情の特定
自分の集中力を最も奪っている感情は何ですか?
そのきっかけとループパターンを観察してみましょう。
例)仕事の不安 きっかけ:メールチェック ループ:
「失敗したらどうしよう」→「クビになるかも」→「お金がない」
ワーク3:今ここに戻るテクニック
・5個の見えるものを言う
・4個の触れるものを言う
・3個の聞こえる音に注意を向ける
・呼吸に意識を向ける
・感情の実況中継をする
■ 感情整理で得られる効果
感情に支配されなくなると
時間の変化
・同じ作業が半分の時間で完了
・迷いが減り、決断が早くなる
・無駄な買い物が激減
エネルギーの変化
・疲れにくくなる
・残った時間で副業や勉強に取り組める
・創造的な活動ができるようになる
■ 最後に:脳の大掃除をしよう
「時間がない」「忙しい」が口癖の人は、実は
脳の認知リソースを感情処理に占拠されているだけなのです。
年のせいにする前に、まずは心の大掃除をしてみませんか?
80歳を過ぎても、脳に余裕があれば、頭はフル回転できるのです。
今日の気づきの問い
・私の脳の認知リソースを最も消費している感情は何?
・その感情のきっかけとループパターンは?
・もし感情処理に使っているエネルギーの半分を、本当にやりたいことに向けられたら、何をしたい?
■最後に
この「朝活・夜活」の時間は、未来を変える”心の筋トレ”の時間です。
次回は「時間泥棒を手放す技術」について、ネガティブな感情を根本から手放す方法をお伝えします。
脳の認知リソースを解放して、本来の集中力と創造力を取り戻していきましょう。
—-
心の筋トレ☆朝活・夜活!30分
テーマ:人生を変える「時間とお金」の使い方
「脳の認知リソースを解放すると、人生の効率が飛躍的に向上する」
「感情の整理は、最強の時短術」
http://blue-winds.com/act2507