子供に寄り添う

子供に寄り添う

泣く、怒る、はしゃぐ。子供はその時その時、思うがままに感情をあらわにします。
大人たちは刺激され、つい「どうしていうこときかないの!」と言ってしまいますよね?

 

子供に泣かれると

泣く、ということは、実は心の浄化。泣いてすっきり。また明るい笑顔に戻れます。 子供に泣かれると、幼い頃泣けなかった大人のインナーチャイルドが刺激されます。 泣かれるとどう感じるかは、人それぞれなのです。

責められてるように感じる
かまってかまって!と言ってるように感じる
泣いて許してもらおうとしているように感じる・・・

子供にそう見えるのは、 大人の中にいるインナーチャイルド。泣けなかった、本当の気持ちを言えなかった、ほしい時にもらえなかった、という思いが刺激され、子供に投影します。

子供に泣かれるとどう感じているのか・・・。まずはこの自分の感情に気づき、気づいたら、あるがまま寄り添っていきます。寄り添う、とは、ただそのままそこに感情や気持ちを置いておく。そんな感覚です。

気づいて感じてそこに置いておいておくと、だんだん溶けて、いつのまにか、消えていきます。子供に刺激され表出する自分の感情にまずは気づき、そのまま寄り添うことで、心に受け入れるスペースが生まれます。泣いてもダダコネしても、いつもより余裕で見守っていられる そんな感覚に驚くことでしょう。

その空間の中で、子供は溜まっていた感情を出すだけ出してスッキリ! 今まであれほど言うこときかなかったのがウソのように、 本来の素直な子に戻るのです。子育てしやすく楽しく、子供のことがいとおしく感じられます。

 

心配・期待・制限・罪悪感

こうなったらどうしよう、という「心配」
こうなってほしい、という「期待」
こうあるべきでしょ、という「制限」
こんなことしてしまった、もっとこうしてあげたかった、という「罪悪感」。

これらの思いが心のフィルターとなり、子供の真の姿が見えなくなります。

心配から
こうなったらこうなるよ!と呪い(笑)をかけてしまう

期待から
「誰々ちゃんは、こんなにできるんだって!」と比べてしまう

制限から
女の子なのに!男のクセに!お姉ちゃんでしょ!お兄ちゃんでしょ!と言ってしまう

罪悪感から
子供に責められてるように感じ「ふん!どうせ私は母親失格ですよっ!」とスネてしまう。

こんな時、子供は「自分のせいで、自分がダメだから」「お母さんに嫌われた」という思いを積み重ねていきます。

「お母さんは小さい頃、勉強できなくて苦労したの。だからあなたには同じ苦労をさせたくなくて、ついガミガミ言ってしまったの。ごめんね。」と本当の気持ちを言えたなら、「嫌われた、ダメなんだ」という勘違いは積みません。

心配、期待、制限、罪悪感に感じていることをひとつづつ、紙に箇条書きにしてみましょう。

過去の幼い頃の自分が、そこに姿を現すことでしょう。

大人の“あなた”に、気づいてほしかった、わかってほしかった、と、ずっと待っていたのです。

 

激しいダダコネ、無理難題を言う時 

子供のイヤイヤ反抗期が、ある子とない子がいます。通常「魔の2歳児」と言われている第一次反抗期(1歳半くらい)からムクムクと出てきます。ここを通り過ぎると、第二次反抗期の思春期に噴き出してきます。ずっと「いい子」でいた子が、ある時から急にガラっと変わってしまった、と、悩むお母さんもずいぶんいらっしゃいます。見えないところで心には、感情と否定的な思い込みが、蓄積しているのです。

子供が反抗する理由は3つあります。

1.否定されたと感じた時
ちゃんとやっているのに「どうしてこうなの?」とか、「これしてね!」とか、やってるのに「してね!」と言われると否定されたと感じます。お母さんはよく子供に「やめてね!」と言いますが、子供は否定されたと感じます。否定していないのに否定されたと感じることがあります。その子の感じ方のクセもありますが、そんな時にわざと嫌なことをしたりして反抗します。

2.拒絶された・嫌われたと感じた時
「やめてね!」とか、「あとでね!」とか、夕飯の忙しい時間に「あとでね!」と言っただけなのに、子供は拒絶されたとか、嫌われたと勘違いし、その思いが溜まった時に反抗します。

3.理由が分からず、ただ「やれ!」と言われ時
会社の上司から「とにかくやるんだ!!」と言われた時に、なぜやらなければいけないのか分からず、ハテナ(?)が残り、その時はしかたなくやりますが、あとから不満や意地悪な気持ちが出て来てきますよね? 子供も全く同じ。理由も分からず「やれ!」と支配され押しつけられると反抗します。

4.普段から我慢してきた感情のボタンがスイッチオンになり、爆発する
ずっと普段から言えずに我慢してためてきた感情、心のコップがある一定の量が溜まった時に何かでスイッチオンになり、溢れ出て、今までいい子だったのに突然攻撃的になる、という事があります。

無理難題を言う時も、溜まっている苦しい感情を、わざと親を困らせることで、怒られるのがわかっているので、出したい解放したい、という心理から。

それらの解決法としては、まず溜まっている感情を解放させます。泣いたり怒ったり暴れたりすると思いますが、場所と時間が許す限り、出させてあげます。

たとえば、ダダコネが始まった子供を寝室に連れていき、「ここでならいっぱい泣いていいよ。泣き止んだら迎えにくるからね」としっかり泣ききるまで泣かせてあげます。泣き止んでから部屋に行き、「あなたがダメで嫌いで叱ったんじゃないよ。こういう理由とこういう気持ちだったんだよ」「嫌いになったことなんて一度もないよ」と抱っこしながらやさしく話すと、小さくうなづき安心して眠ったり、そのあとウソのように治まります。

子供の激しい感情と向き合うのは至難のワザですが、まずは普段からお母さんが自分自身の感情と向き合う練習をしていけば、受け止めてあげられるようになります。

ダメなことはダメ!としっかり叱る。「あなたがダメなのではなく、その行為はルールに反しているんだよ、周りに迷惑をかけてるんだよ」ということを、感情がおさまってから、言葉でしっかり教えると、どんなに小さくても、ちゃんと理解できるのです。

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