「バーストラウマなんてウソでしょ?」と思ったあなたへ
「バーストラウマなんてウソでしょ?」と思ったあなたへ
「怖くなって検索をやめた」という声
「バーストラウマ」という言葉を初めて目にした時、あなたはどう感じましたか?
「うちの子は帝王切開だった。検索したら”最後までやりとげられない”って書いてあって、怖くなった」
「早産だった。”愛されてないと思い込む”って読んで、罪悪感でいっぱいになった」
「怖すぎて、”バーストラウマ ウソ”で検索し直した」
こういう方が、実はとても多いのです。
その気持ち、よくわかります。
我が子の出産を「トラウマ」という言葉で括られたら、怖くもなるし、怒りたくもなります。「うちの子は大丈夫!」「気にしない!」と、拒絶したくなるのは当然の反応です。
大切なことをお伝えします
あなたが、お子さんが、どんな妊娠・出産を体験したとしても、誰も悪くないし、誰のせいでもありません。
皆、その時できる精一杯をやっています。母体と赤ちゃんの命を大切にするために選んだ出産だったのです。
バーストラウマは、あなたの出産を否定するものではありません。
あなたの子育てが間違っていたと言いたいわけでもありません。
バーストラウマとは、赤ちゃんが胎児期・出産時・出産後の体験の中で持った「否定的な思い込み・勘違い」のことです。
「勘違い」です。事実ではありません。
「決定的な診断」ではありません
ネット上には、バーストラウマについて断定的に書かれた情報があります。
「帝王切開だから○○になる」
「難産だったから○○のパターンを持つ」
こう書かれると、まるで出産の方法で子どもの人生が決まってしまうかのように感じます。怖くなるのは当然です。
でも、それは違います。
24年以上、10,000件を超えるセッションの中で私が見てきたのは、同じ出産体験をしていても、パターンの出方は一人ひとり違うということ。そして何より、どんなパターンも癒せるということです。
バーストラウマは「変えられない運命」ではありません。
「あ、私はこういう勘違いをしていたんだ」と気づいた時、そのパターンは変わり始めます。
「気にしない」でいられるなら、それでいい
「バーストラウマなんて気にしない!」と思えるなら、それはそれでいいのです。
お子さんが毎日笑っていて、元気に育っていて、親子関係もうまくいっている。そういう時に、わざわざ不安になる必要はまったくありません。
ただ、もし ――
「うちの子、なんでこんなに後追いがひどいんだろう」
「行き渋りが続いていて、どうしていいかわからない」
「パートナーとの関係で、同じパターンを繰り返してしまう」
「漠然とした不安が、何年も消えない」
「自分でもわからない怒りが湧いてきて止められない」
そんな時に、思い出してほしいのです。
それは、あなたのせいでも、お子さんのせいでもない。
出産時の体験の中で、赤ちゃんの心が持ってしまった「勘違い」かもしれない。
そして、その勘違いは、何歳からでも癒すことができる、ということを。
あるお母さんの体験
帝王切開で息子さんを出産したあるお母さんは、息子さんの激しい後追いに毎日悩んでいました。トイレにまでついてくる。離れると泣き叫ぶ。保育園から帰ると密着したまま動けない。
「この子は手がかかる子なんだ」と思っていました。
ある時、おっぱいの断乳を決意しました。お母さんも息子さんも、いっぱいいっぱい泣きました。「もう卒業だよ」と伝えながら、お互いに涙が止まりませんでした。
ところが、断乳を終えた後、あれ? というくらい、後追いやその他の問題行動がなくなったのです。
もしかしたら、お互いに泣いて泣いて、感情を出し切ったことで、生まれた時からずっと心の奥に溜まっていた「分離の痛み」が、癒されたのかもしれません。
おっぱいは、赤ちゃんにとってお母さんとの「繋がり」の象徴です。その卒業は、小さな「母子分離」でもあります。だからこそ、その時にしっかり泣いて、感情を出し切ることが、大きな癒しになるのです。
バーストラウマという言葉を知っているかどうかは関係ありません。でも、仕組みを知っていれば、その変化を意図的に、もっと早くサポートすることができるのです。
→ 母子分離不安とは
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「ウソ」ではなく「勘違い」
バーストラウマは「ウソ」ではありません。
でも、バーストラウマによって赤ちゃんが持つ思い込みは、「勘違い」です。
「愛されてない」→ 勘違いです。本当は愛されています。
「自分はいらない子」→ 勘違いです。望まれて生まれてきました。
「世界は安全じゃない」→ 勘違いです。あなたを守ってくれる人がいます。
赤ちゃんは心がまだ未熟すぎて、出来事を否定的に、間違って受け取ってしまう。ただ、それだけのことなのです。
そして、勘違いだからこそ、気づけば変わります。
何層にも重なった感情の下に潜んでいる「勘違い」に気づき、「本当は愛されていた」という真実に触れた時、心に平安と安心感が湧き上がってきます。
ずっと探し求めていた「居場所」は自分の中にあり、自分を愛してくれる人や環境を外に求める必要はないということを、心の底から実感できるようになるのです。
幼ければ幼いほど癒しは早く進みますが、何歳からでも可能です。
怖がらなくて大丈夫です
バーストラウマを知ることは、自分や子どもを「診断」することではありません。
「あ、そういうことだったのか」と、今まで原因がわからなかった悩みの根っこが見える。見えたら、対処できる。対処できたら、変わる。
ただ、それだけのことです。
だから、怖がらなくて大丈夫です。
自分の出産を責めなくて大丈夫です。
あなたは、その時できる精一杯をやりました。
それで充分なのです。
心理セラピスト 西谷 真美
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